週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

銃猟免許より所持許可を先にした方がいいと思う

「いいと思う」シリーズ第4弾は,狩猟免許と所持許可はどっちが先?です.所持許可申請は思い立ったが吉日で,原則どの時点でも開始できますが,狩猟免許のスタートである講習会はだいたい夏から秋に開催されますので,いつでもとはいきません.って,書いてから調べたら,今は回数が多いのですね.どこでも同じ訳ではありませんが,例えば東京では6回もあります.とはいえ,それに申し込めるタイミングでしか開始できないのは同じです.(ただ所持許可申請の最初のステップである初心者講習は毎月あるとはいっても,定員はあるので,必ず次のタイミングで受けられるとは限りません.また近年,狩猟も抽選に漏れて受けられず,数年待ってるという人もいます.)

 

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ここで所持許可を先にした方が良いというのは二つ理由があります.まず一つは,受講時点で銃を持っていると,銃の話を聞いても分かりやすいし,扱いも多少知っている状態で模擬銃を持つことになるので,緊張感が少ないと思います.実銃を持っていれば模擬銃はおもちゃのようなものに感じますしね.とはいえ,模擬銃は実銃を加工して作られているので,そんな感じのものを持つのも初めてなんて状態だと,そのズッシリとした重さや質感に緊張してしまうかも知れません.それで実技試験中にうっかり矢先(銃口)が他人に向いていても気付かない,なんてことになると不合格になってしまいます.試験では銃の扱いも問われますからね.

 

あともう一つ,これは大した話ではありませんが,狩猟免許申請には医師の診断書(精神病でないかとか薬物中毒でないかなど)が必要なところ,銃の所持許可証を持っているとそれが省略できるのです.狩猟免許を持っていても,銃の所持許可申請では診断書は省略できないので,所持許可が先の方がその分お得というわけです.

 

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だからといって,狩猟免許に申し込めるタイミングなのに,所持許可がないからと,そのチャンスを見送るべきではありませんので,念のため.受けられるチャンスの方が貴重で,診断書なんてたかが何千円かのものだし,病院に行く回数が一回増えるだけですから.

 

逆に狩猟免許を後にすることで掛かってしまうコストも実はあります.それは所持許可証への用途追加です.狩猟免許がない状態で所持許可申請すると,銃の用途は「標的射撃」しかありません.そのあと狩猟免許をとっても,用途がそのままだと狩猟には使えませんから,警察へ狩猟免状(のコピー)を持って行き,用途に「狩猟」を書き加えてもらわないといけないわけです.また手数料も確か 1800 円かかります.診断書の方が多くの場合高いと思うのですが,警察と病院へ行く気安さの違いもありましょうし,どっちが良いかは人によって違うかな.

 

ちなみにクレー射撃用の銃で所持許可を得て,そのあと狩猟免許をとって,狩猟用には別の銃を狩猟用途で申請するというのであれば,射撃銃に狩猟用途を追加する必要はありません.クレー射撃なら上下二連を選ぶでしょうけど,狩猟には上等すぎるし,2発しか撃てないから,自動銃などを買い足す人って多いです.安いしね.射撃も狩猟も両方こなすとなると,やはりそれぞれが中途半端になると思います.分かりやすくクルマやバイクに例えると,射撃は舗装されたレース場,狩猟は山あり谷ありの非舗装ダートで,それぞれに適した車両はちがうよね,みたいな.え?かえって分かりにくい?まあその辺は今回のテーマじゃないのでおいときます.

 

というわけで,結局は思い立ったが吉日,所持許可にしろ狩猟免許にしろ,どっちもすぐに動き出す(日程を調べるなど)のが正解ってことですかね.と,表題はなんだったの?と身もフタもない結論になりました.笑 よく分からないという場合は,近在の銃砲店を調べて,所持許可や狩猟免許の話を聞きに行くのがいいと思います.ただお店の雰囲気というか個性はお店に相当違うので,何軒か行ってみて,仲良くやって行けそうなお店を見つけておくのが吉です.