300 Win Mag
射場で見つけた 300 Win Mag の薬莢に弾頭をつけて，手持ちのダミーカートと並べてみました．（火薬は入ってません）
左から 243Win, 308Win, 30-06, 300Win Mag です．
いやぁ，さすがにでかいですね．30-06 だと一回射撃に行けば百発やそこら簡単に撃ちますけど，300WinMag なんてバカスカ撃ったら体に差し障りそうです．苦笑
基本的には大きい方が重い弾頭を飛ばすことが出来ます．Hodgdon あたりから調べると，30-06 の場合は 220gr まで，300 Win Mag だと 230gr までいけることになっていて，違いは小さそうですが，実はこの場合の弾速はそれぞれ 2400, 2700 fps と大分違う（もちろん薬種にもよるが）ので，実用域を考えると重いのはやはり 300Win Mag ということになるでしょう．
では大は小を兼ねるかというと，必ずしもそういうわけでもありません．薬莢が小さい方が同じ弾速を出すのに必要な薬量が少なくて済むのです．例えば 150gr 弾頭を 3000fps くらいで飛ばそうとしたとき，仮に火薬を Varget とすると，300WinMag だと 57-58gr 入れないといけないのに対し，30-06 だと 51gr くらい，308Win だと 47gr くらいで済みます．撃ったときのリコイルは弾頭重量と速度が同じ場合でも薬量で変わりますので，300WinMag より，308Win の方が軽く撃てる＝当たりやすい，ということになるでしょう．というわけで，300WinMag が欲しくなるのは，遠距離の大物猟をやるときでしょうか．私もいつか欲しくなるのかな？
