ライフルがあってもスラグはスラグで用途があって,なかなか足が洗えません.以前スラグを試射したときフォスター型で横転することがあったので,いっそ球にした方がいいんじゃない?と思い,鋳造だけしてあったのがこちらのお話.この鉛球がワッズにどうやっても載らないと思いこんでいましたが,試しにピンクワッズ(WAA12SL)を当ててみると,どうやらいけそうなので試作してみることにしました.もしこれがうまくいくと,フォスター型のようなひどい leading に悩まされることがなくなるのです.よって,これで精度が出れば,スラグレシピはこれ一本に絞ることができるでしょう.とまあ,捕らぬ狸の話はおいて,ともかく試作してみます. 完成したレシピではないのですが,試作してみたのは以下の条件です.
hull: WAA-HS
primer: Win 209
powder: Longshot 29.8 gr. (bushing #.148)
wad: WAA12SL
slug: Lee RB .690” (493 gr.)
製作工程は以下の通り.まず薬莢を用意.現行のトラップ用 WAA-HS です.
プレスは今回 Load-All II を使用するため,サイジングスリーブをはめます.線が上.
一番左のサイジング&ディプライミングにセット.
ぐっとプレス.
スリーブががっちり入り込み,サイジングされます.
プライマも抜けました.
使用するプライマは Winchester の W209 です.標準的なものですね.
プライミングステージにセットします.
あ,この部分はどうなっているかというと,こんな感じに組み合わされています.
これをこの組み合わせのまま所定の場所にセット
この真ん中にプライマを落とし込みます.当然ですが上下に注意.
こんな感じにプライマが見えます.
スリーブがついた状態の薬莢を,上のチューブに被せていきます.
こんな感じですね.これによってセンタあわせができるわけです.
ぐいっと
スリーブが上にずれて,プライマが所定の位置にセットされます.
スリーブが抜けましたね.
もちろんプライマもPOOK
次は真ん中のステージにセット
こんな風にはまります
ぐいっとプレスを下げます
ブッシュは Longshot で 30 gr. くらいになるように # .148 がついています.つまみが右になっているのを
一度左に寄せ
で,もう一度右に
これでパウダーが落ちます.中身を確認してみましょうか.
入ってましたね.戻しまして,次にワッズです.
ここにワッズを置いて
プレスを下げるとワッズが入ります.
外して中をのぞくとワッズがセットされていることが分かりますね.
で,鉛玉をセット
ぐいっと押し込みます
のぞいてみるとちゃんとワッズに載ってますね.
この薬莢のオリジナルなスタークリンプは8枚折りなので,クリンプスターターのステージは手前を使います.そして,折り目が付いているところを手前にします.
で,ぐいっとすると,このようにクリンプが開始されます.
その後,一番右のファイナルクリンプステージに置きます.
プレスすると,こんな感じに出来ます.
クリンプが浅い場合はもう一度やってみますが,まあいいかな.
こんな感じでなんとか完成です.
撃ったらまたレポートしますね.
#追記#動画を作りました.こちらです.