力が要らないフルサイズ
サイジング時に力が必要なのは,意外とネック部分のサイジングボタンの挿抜だったりするのですよね.で,これを軽くするためにうちではカーバイドボタンを使っています.Redding の普通のダイに使えるオプション部品です.たったこれだけの部品ですが,なんと $30 近くするのです.でもその価値は十分あると感じています.(今 Sinclair 価格を調べたら $31.79 に値上がりしてました)
さらにドライルーブを使うと完璧です.これはグラファイトの粉末で,固体潤滑剤ですが,火薬に混ざっても特性に影響を与えないので安心です.(そもそも火薬の表面加工にも使われていると思います)他には雲母の粉(マイカ)も使われていたりするようです.タルクも使えたりして?もし使えたらかなり安く出来ますね.
ところでフルサイズするときに,普段ネックサイズで使っているカーバイドボタンにロッド毎入れ替えて,更にネックにドライルーブをつけ,ボディに普通のルーブを付けて作業してみたのですが,非常に操作が軽かったです.もしかしたら,この組み合わせであればハンドプレスすら使えるかも知れません.また操作が軽いと言うことは薬莢に対する摩擦が少なく無理も掛からないということですから,ネックの伸びなども抑えられそうですね.するとトリミングの頻度もさがるわけですから,薬莢の寿命にも好影響を与えると考えられます.