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【勝手にFAQ】reloading components

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ライフル弾リロードパーツ
道具じゃなくて,リロードするための弾の部品ですよね.順番に説明していきましょう. (1)薬莢(brass)
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リロードする場合は使用済みの薬莢を再利用します.新品の薬莢を買ってもいいですが,その場合はリロードじゃなくて,ハンドロードですね.笑 使用済み薬莢は発射時の内圧で膨れているので,弾頭を保持することができないことが多いですし,全体のサイズ(ヘッドスペース)も大きくて銃のチャンバーに入らないことがあります.そのため小さくするためのサイジングという作業が必要です.ちなみに薬莢の価格は種類によって異なりますが,308Win の場合で Lapua 製が一個110円くらいです. (2)雷管(primer)
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薬莢をサイジングするダイには雷管を抜くためのピンがついていて,使用済みの薬莢が取れます.そこに新しい雷管をプライミングツールを使って取り付けます.雷管の価格は一個20円くらいです. (3)火薬(powder)
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雷管を取り付けたら火薬を所定の量装填します.単にざらざらっと流し込むだけです.日本では輸入品が 1LB(454g) 入りのプラスチックボトルで売られていることが多く,価格は概ね1万円から12000円くらい,国産火薬の場合は 500g 入りの缶で8400円くらいです. (4)弾頭(bullet)
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火薬を入れた薬莢に弾頭をはめ込みます.この際はシーティングダイという工具を使って,設定した深さまで弾頭を差し込みます.このあと弾頭が外れることを防ぐためにクリンプをかける場合もあります.これも種類によって価格は異なりますが,40円から100円の間くらいです.銅弾は高価です. ちなみに実包をリロードするようになって知ったのですが,ミリタリー趣味をお持ちの方の中には火薬を装填しないで,外見だけ実物のように弾を作るダミーカート趣味の方がいらっしゃるようです.もしこの検索をされた方がそのような意味でごらんになったとすると,(2)雷管,(3)火薬は不要,というかそもそも許可がないので買えませんね.打跡のない雷管は同じ大きさの真鍮円筒かカップを挿入すればよさそうですが,実弾と間違えられる危険性があるので,打跡のついた雷管をつけっぱなしにしておいた方がいいと思います.ダミー雷管もあるようですが,本物の雷管とは微妙にプロファイルが違うので見る人が見ればわかってしまうと思いますけど.作り方としては使用済み薬莢をどこかで入手,それをネックサイズして,これまたどこかで入手した弾頭をシーティング(装着)ということになろうかと思います.その際にはフルレングスでサイジングする必要はないので,プレスはなくても,次のようなダイがあれば作業できます.
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これは Lee の Loader と呼ばれる工具で,これとプラスチックハンマーがあればOK.弾頭を保持するためのネックサイズと,弾頭のシーティングが行えます.キャリバーごとに種類が違いますが,価格は $30 くらいで,これは銃砲の許可がなくても買えますし,輸入もできます. ただ薬莢も弾頭は最近輸出入が難しいと思います.国内の銃砲店での入手は法的な問題はないはずですが,適合する銃砲(の許可)を持っていないと売ってくれない場合もあります.