前稿↓で雷管取付まで終わりました.
では次は火薬の装填です.うちでは百個近く作るときはパウダーメジャー,数十個くらいだったり,もしくは薬量を少しずつ変化させるような場合にはパウダディスペンサを使います.さすがに数個だったら片付けの方が手間なので,直接スケールを使って手ばかりでいきますけどね.今回はディスペンサを使いましょう.
44.0gr にセットしてゴー!薬莢に注ぎ込んだら,ファンネルを次の薬莢に移動させます.
全部入れ終わったら上から懐中電灯の光を当てて中をのぞきます.
薬量が概ね同じレベルになっているかを見ていますけど,一番大事なのは火薬が入っていないままになっていることがないようにすることです.火薬なしの弾を撃ってしまうと,雷管の爆発力だけで銃腔内を弾頭が進んでしまい,途中で止まってしまいます.停弾というのですが,これに気付かずに次弾を発砲してしまうと,銃身が爆発して大変な事故になります.まあ普通そういう弾を撃つと,音が異様に小さかったり,撃った衝撃もないので,すぐに気付くのですが,猟場だと気付かない人もいるみたいです.まあ興奮状態になっていますから,そういうこともあるのかな.
必要数作ったら,ディスペンサ内に余った火薬は容器に戻します.
で,重さを量って使用量を帳簿につけておくという手順.作った弾のグレイン数と弾数から矛盾がないことを確認しておきます.
さて火薬を入れ,確認も終わったら,次は弾頭装着(シーティング)です.うちで使っているダイは Redding.
プレスにつけて弾頭を押し込みます.
ここで困った状況が....サイジング時にはネックテンションゲージで一応確認はしているのですが,ゲージはステップ値なのでその幅の中で Fiocchi の薬莢はキツいものが多くありまして,弾頭のジャケットの一部がすりむけてしまうものが出てきました..
本来は開口部をフレアする(少し広げる)のがよいですけども,もうシートしちゃったから,これはそのままいくか.
というわけでリローディング終了.ちなみにプレスのハンドルは子供とかが触って怪我をすると大変だから下りないようにしておきます.