週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【review】 Winchester SXR

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先日これからライフルを買いたいという方から SXR の感想を聞かれたので,その場でいくつかお答えしましたが,同じような質問をもたれる方もいらっしゃるでしょうから,ここにもエントリしたいと思います. セミオートと言えば BAR 一択というほど,BAR はメジャーですよね.私も BAR の機構はすばらしいと思っているのですが,いかり肩なのが気に入らないのですよ.この赤矢印のところです.
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まあ要するにデザインだけの話なのですが,趣味のものですからそのくらい言ってもいいでしょう?笑 で,候補にあがってきたのが Winchester SXR (Super X Rifle) なのです.これは中身は BAR と同じなのですが,外見だけがちょっと違うわけですね.実際に BAR と同じように FN Belgium で製造されています.と,ここまでは私の要望,すなわち BAR の信頼性から「いかり肩」をとっただけというわがままをかなえたモデルとなるわけですが,実はそれだけではありませんでした. というのも,SXR にはボルトリリースボタン(レバー)がないのです.これは猟の時には影響はありません.というのも,弾はマガジンに詰めた状態で持ち運んでおり,立間についてからマガジンをセット,ボルトをちょっと引いてガチャンと閉鎖するだけですから. 問題となるのは射撃場での話です.射撃場では基本的に1発装填1発発射となっています.なので,普通に考えればイジェクションポートから一発放り込んで,ボルトリリースで閉鎖して射撃,再びボルト開放で止まるので,そこにまた次弾を放り込み....というルーチンです. ところが SXR の場合はこれが出来ません.まずボルトが開放状態だったとしましょう.マガジンに弾が入ってない状態ではボルトを引いても閉鎖しないので装填できません.またボルトが閉鎖状態でもマガジンに弾が入ってない場合は,ボルトを引いたら開放で止まってしまうのです.結局マガジンに弾が入ってないとボルトが閉鎖できないということなわけです. なので,射撃場ではどのように操作するかというと,外したマガジンに一発装填.そのマガジンを装着し,ボルト閉鎖,射撃.開放状態で止まる.マガジンを外して最初に戻る,というような手間がかかるわけです. まあ射撃場ではセミオートは薬莢がお隣さんのところに飛び込んだりするので,あまり使いやすいわけではありません.格好にこだわって使い勝手が悪くなっては本末転倒なので,SXR を考えている方はこの点だけは BAR との差分として心にとめて置いてもらいたいなぁと思います.