米国ではリローディングを始めるにあたり，キットを購入する人が多いようです．ただある程度の汎用性を持たせるために，用品それぞれの半端感はあります．日本だとライフルの許可もそうそう簡単ではないですから，いろいろなキャリバーというより，ある特定のキャリバーをハンドロードすることになります．であれば，caliber specific な用品を厳選した方が使い勝手がよいので，個人的にはキットはおすすめしません．それでもとりあえずやってみて考えるから，お得であればそれでいい！という人もいるかも知れませんよね．で，本エントリでは実際にキットが構成されているものを個々に買った場合とセットで買った場合でどのくらい価格に違いがあるのかを検証しました．
実例として選んだのはこちらのセットです．
中に入っているものは
Lock-N-Load Classic Single Stage Press, Lock-N-Load Powder Measure, Digital Scale, Handbook of Cartridge Reloading - 10th Edition, 3 Lock-N-Load Bushings, Primer Catcher, Positive Priming System (Small and Large Primer Cups Included, Handheld Priming Tool, Universal Reloading Block, Chamfering and Deburring Tool, Powder Funnel and Trickler, 5.5 oz can of One Shot Aerosol Case Lube
とありますので，これらそれぞれの売値と定価を調べますと...
プレス 138.99/154.99ケースブロック 7.99/8.99
ケースルーブ 8.49/9.49
パウダーファンネル 3.69/4.19
トリクラー 11.99/13.49
マニュアル 31.49/34.99
デバリングツール 17.49/19.99
ディジタルスケール 28.99/32.99
プライミングツール 39.49/43.99
ダイブッシング 14.49/16.29
パウダーメジャー 65.99/73.99
となりました．ただしスケールに関しては写真と同じモデルがないので，後継と思われるものをリストしてあります．
これらを合計しますと $369.09/$413.39 となりました．
定価ベースでは $413.39 がキットにすることで $339.99 になりますので，$73.40 お得になり 18% 引きです．また midwayUSA での現在の売値では合計 $369.09 のところが，キットは $274.99 ですから，$94.10 引きで割引率は 25% となります．
実際に買うときルーブはスプレー式なので，もしかしたら外さないといけないかも知れませんし，ケースブロックも汎用なので入れ替えた方が使いやすいでしょう．ファンネルも口径に合わせた方がガタがない，プライミングツールもハンドツールならもっと握りやすいのが他にある...なーんていって外していくと，結局キットにしないでそれぞれ選んだ方がいいってことになっちゃうんですよね～．でもまあセットでそのままいくという人もいるかも知れませんので，その場合は上のようなお得度が期待できると言うことでご参考になればと思います．
