週末猟師

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【今コレ・リローディング(4)】case prep(3):quick change bushing

「今コレ」はリローディングにおいていろいろ回り道した経験を踏まえて,もし自分が今からリロードを始めるとしたらまずはコレを買うだろうというものを紹介するエントリ群です.もちろん射撃・狩猟スタイルが違う人には当てはまりませんし,そうでなくても正解があるわけではないので,異なる意見をお持ちの方は当然多くいらっしゃると思います.賛否両論,コメントいただけると,他にご覧になっておられる方にも参考になると思いますのでアドバイスよろしくお願いいたします.
プレスにターレットを選んだ場合はダイの交換はターレットを回すだけなので関係ないのですが,普通のプレスだとダイを交換するときは十回やそこらダイを回転させることになりますよね.交換する機会はとても多いので結構疲れます.そこでワンタッチでダイを交換できるシステムで広く知られているものに二つあります.一つは Lee Breech Lock (2pcs $12.99)です.
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これをダイにつけます.もう一つは Hornady Lock-N-Load ($9.99)です.
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Lee の方は大砲などの尾栓にある隔螺式を模したものですが,これはプレス側が Lee のこのシステムを搭載していないと使えません.そして販売されているのは,ダイの方のコンバージョンキットだけです.すなわち Lee のプレスを買う必要があると言うことです.しかし Hornady のシステムの方はプレス側が 1-1/4"-12 threads(*)であれば装着することが出来るので,各社のプレスにこのシステムを搭載することが出来るのです.写真は左の三つがダイにつけるブッシュ,右の一つがプレスに固定するブッシュです.こちらが「今コレ」です. このシステムは一回使うと足が洗えません.ですからキャリバーを何種類も使うようになったりしてダイが増えると,ブッシュもその分買わないといけなくなるのでお金がかかることが欠点でしょうか.笑 冗談はさておき今のところ感じている唯一の問題は,このブッシュを使うとダイを CCW (反時計方向)に回すと,ダイが外れてしまうことです.もちろんそういう仕組みなのですが.よってコレット式の bullet puller で回転させるタイプのものは使いにくいです.この件についてはそのうち採り上げようと思います.
(*)1-1/4"-12 threads 標準的なダイは 7/8"-14 threads というサイズなのですが,これより大きいダイに 1-1/4"-12 threads というのがあります.普通のプレスは両方に対応できるよう,まず本体に大きくねじが切られていて,1-1/4"-12 threads に対応,そしてさらに標準ダイにも対応できるよう,そこにスリーブが入っています.Hornady のコンバージョンキットのプレス側のブッシュは 1-1/4"-12 threads なので,元々のプレスにスリーブが入ったタイプでないと装着できません. 例えば装着できるのは次のようなプレスです.
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左が RCBS Rock Chucker Supreme で,右が Redding Big Boss II です.赤矢印の部分にスリーブがついています.一方,装着できないのは次のようなプレスです.
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左が Redding Boss,右が RCBS Partner です.ここではこれらの標準ダイしかつけられないタイプを「セミプレス」と呼んでいます.セミプレスは確かに安価ですが,このような欠点があるので,最初の一台としては選ばない方が賢明です.