さて前エントリはフォールドクリンプの場合のプレス選択でしたが，今回はロールクリンプの場合です． Load-All II を持っていても使うのが雷管装着まで，場合によっては火薬投入までですが，そこまでしか使わないので，別の道具で工夫すれば Load-All II がなくてもいけると思います．あえて難しいのはサイジングですが，hull を上下二連で使ったもの限定にして，リロード後使うのがオートとかならサイジングが省略できるでしょう．銃の相性（要するに薬室サイズの問題）があるので確認は必要ですが．私のケースのようにスラグや狩猟よりもトラップで消費する弾数の方が全然多ければ，何回もリロードしなくても十分ストックがありますからこのようなことが可能です．ここまでのツールの自作に関しては，この辺がご参考になればと思います． 個人的にはレシピによってロールクリンプとフォールドクリンプを併用することとして，Load-All II を買うのが無難だと思うのですが，もし雷管装着まではなんとか自作するので Load-All II は買わない，という選択をするならあとはパウダースケールとファンネル，ロールクリンパだけとなります． 逆にロールクリンプ専用のプレスを検討するほど数を作るのでしたら MEC からもこういうのが出ています．
MEC 600 Slugger です．火薬を入れるところまでは 600 Jr. Mark V と同じですが，散弾を投入するボトルが付かないこと，クリンプステーションが３段階になっていることが違います．このクリンパは巻き込むような感じではなく，折りたたむような感じのクリンプになります． ちなみにボール盤＋ロールクリンパでロールクリンプをかける場合は，その薬莢はもともとロールクリンプだったものを使わないときれいにクリンプがかからないのですが，MEC のプレスを使うと元がフォールドクリンプの薬莢でもロールクリンプできるようになっているのが特徴です．ただし高さの調整は必要です． ただ価格も結構しますし，筐体も大きいです．もし高さの合わないレシピに落ち着いてしまうと，お荷物になってしまうかも知れないので，よほどスラグにはまってる人以外はやっぱりプレスは Load-All II かなぁという結論です．苦笑
