大竹工場過酢酸製造プラントの復旧の見通しについて 7月18日に火災事故の発生した大竹工場過酢酸製造プラントについて、現在、関係省庁のご承認のもと、復旧作業を継続しております。 破損した機器の更新、補修が完了し、設備能力が原状復帰するのは、2018 年秋の定期修理時期になります。（一部の長納期品があるため）予備品等の活用により、2017 年 11 月末より安全を確保しながら過酢酸の製造を開始しますが、設備能力の最大 50%負荷により製造を行います。各種誘導体の製造は 2017 年 12 月から順次再開していく予定です。 （後略）要するに大竹工場の火災で過酢酸が作れなくなったところが，復旧しつつあるという話です．社内事情やら製造法に詳しいわけではないので想像なのですが，過酢酸からはいろんな物質が作れますが，その中の一つにグリセリンがあります．で，このグリセリンはもちろんニトログリセリンの元になるわけですが，ひいては無煙火薬の原料になっているわけです． このような事情を考えると，ダイセルが DC-300/435 をやめたのも元はといえば，工場火災で原料が作れなくなり，結果として火薬の製造が止まってしまったからだ，という可能性がありますよね．で，今回の販売再開の噂も，ユーザーの再開を求める声（があったかは知らないけど）に加え，このラインが動き出したから作れる算段がついた，ということなのかなぁと想像しています． まあ関係者に聞けばいいのかもしれませんが，直接の知り合いはいないので，機会があれば鉄砲屋さんにでも聞いてもらうことにしましょう．
DC-300/435 の中止は火災が原因？
儲からないからやめたと思っていたのですが，発売元であるダイセルパイロテクニクスの親会社であるダイセルのプレスリリースにこんなのがありました．抜粋するとこんな感じ．
