メインの解体包丁は買ったときに付いていた,シースとは言えないただのカバーをそのまま使っていました.
もちろん使ったあとは洗ってから仕舞ってますが,猟友の目に触れる場所で扱うので,見た目くらいはまともなシースをつけたいのです.衛生的にレザーはないですけども,カイデックスなら洗えるしいいかなと.まずはカイデックスシートをマージンを見込んだサイズに切り,包丁には養生をします.
次に自作プレス,シャコ万,スポンジシートなどを準備します.
カイデックスは 200 ℃ 程度に加熱して成型するので,熱源にはストーブがちょうどいいかなと.測ってみると天板付近は 240 ℃ 程度です.
カイデックスシートを天板に直に載せると,接触した部分が溶けてベタ付くので,紙を敷いてその上におきます.もちろん燃えやすい紙だと危ないので,クッキングシート等を使うとよいでしょうね.(例えば新聞紙の発火点は290℃程度なので,注意して使えば普通の紙でもいけるけど,一般論としては勧めない)
柔らかくなったところでプレスにセットし,急いでシャコ万をかけます.
しばらく待って固まったらプレスを解除して取り出します.
期待した成型が出来ているかを確認します.カイデックスシートの良いところは,成型に失敗しても,もう一度加熱すればシートは元に戻るので,もったいないお化けがでないことですね.
シートを分離して中の刃物を取り出す前に,最低一カ所,型が深くない(ずれやすい)場合には端二カ所に穴を開けて位置を決めてしまえばズレなくてよいでしょう.
留めるための金具はいろいろありますが,今回はシンプルに鳩目を使います.
これも径や長さに種類があるので,シートの厚みなども考えて選びましょう.手芸店などでパンチも含めて購入できます.
包丁は山の中で持ち歩くわけではないので,ベルトループをつけたりはしません.シンプルに止めてしまいます.
鳩目ではなく,ネジ式の金具にすれば外して洗うことも出来ます.今回は金具がなかったので鳩目で留めてしまいましたが,金具が入手できたら鳩目を飛ばして交換することもできます.
ちなみにこの状態では羽根付きのタイ焼きになっていますから,縁の要らない部分はあとでカットして,端面にサンダーをかけます.けど,仕上げは先送りで,そのうち工具を出したときに他の作業と一緒にまとめてやろうと思います.とりあえずこのままでも使えるしね.元のビニールシースを比べると...
やっぱり金具の分大きくなっちゃいますね.一枚のシートを折って作る方式なら,マージンをその分小さく出来ます.が,洗うのが大変になるし,今回の用途は小さくすることが優先ではなかったので,これでいきます.