週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

弾職人にとっての一つの悪夢

今週のお題「夢」ということですけども,ちょっと前に見た夢の話です.といっても良い夢ではなく,表題通り一種の悪夢.

 

夢でライフルの弾を作っていました.その中で薬莢に火薬を装填する工程がありまして,こんな道具を使っていました.

 

Uniflow powder measure, RCBS


これはパウダーメジャーといって,横のハンドルを操作すると,ローターが回転して,そこで設定した容量の火薬が下から繰り出される道具です.

 

そこでハンドルを回したら,なぜかローターがポロッと外れてしまい、メジャー内の大量の火薬をぶちまけてしまうという夢を見ました.

 

火薬自体は別にこぼれたところで危なくはありません.爆発することもありませんし.さすがに火を近づければボッと燃えるけど,せいぜい良く燃える紙くず程度の勢いにすぎませんから.

 

では何が悪夢かというと,片付けるのが面倒というのは当然想像の範囲内かと思いますけど,実は最大の問題はそこではないのです.というのは,火薬って量の管理をちゃんとしてるんですよ.買うときにも許可証が必要で,それにいつどこで何グラム買ったか記録されるし,家にもって帰れば専用のロッカーにしまっておかないといけないし,弾を作るなら何発(=雷管の個数)組んで,それに火薬を何グラム使ったかをその都度記録しておく必要があります.そしてその記録は毎年警察に提出することになっています.

 

こぼしてしまった火薬を全てキレイに回収できれば問題ないですけども,ゴミが混ざってしまうと困ってしまうし,仮にそれを処分するにも普通のゴミと一緒にというわけにはいかず,処理許可があるところに持ち込むなど,なかなか始末に困る状態になってしまうのです.

 

幸い現実にはメジャーのローターは薬量を設定する部分を外さないと抜けない構造になっていますから,メジャーからこぼしたことはないですけども,このような夢を見たと言うことは,やはりこの工程には多少なりともストレスを感じているってことなんでしょうかねぇ.苦笑