週末猟師

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【2024年春版】狩猟用ハンディを考える②:各機種の特徴

前エントリ↓で狩猟用に適していそうなハンディ機をいくつかピックアップしてみました.

 

weekendhunter.hatenablog.com

 

特徴を個々に見てみましょう.まずはアイコムから.

 

IC-S10 / IC-T10

 

2022年春発売のこれらはキーパッドの有無だけの差です.価格は両方同じですけど,狩猟に使うならキーパッドのない IC-S10 のほうがよいと思います.なければ壊れないし,どうせ押すこともないでしょう.それに間違って押してしまうこともありません.防水性能はピカイチですね.

 



電源はリチウムイオン電池(容量2400mAh)で,外部電源のジャックは付いていないので,外部電源を使うのであればオプションのアダプタが必要です.防水性の高い無線機はみんなそうですけど,防水なのは外部マイクなどをつながずに単体で使うか,専用のマイクを使う必要があります.サードパーティ製だとその防水性能をフルに活かせない可能性があるのと,変なのを買ってしまう人も実際に身近にいたので,ネット通販で買うなら純正をお勧めします(専門店に行って相談して買うならその限りではない).この無線機の場合で防水なのはこちら.

 

HM-168LWP


ラインナップ的にはもう一つあります.

 

HM-158LA


こっちのほうが安いですけど,どこが違うかというとコネクタですね.まず後者の安いほうはこんな感じ.

 



これに対し,最初の防水マイクはこうなっています.

 


いくら本体が防水でもコネクタ部分はカバーを外せばそこから水は入ってきますので,外部マイクを使うときにも防水性を担保したいなら対応しているものを使う必要があるのです.これは他のメーカーでも同様です.ただ防水のはどうしてもゴツく重くなるので,私だったら防水マイクは選ばないです.

 

次は八重洲から FT-65 です.

 

FT-65


2017年夏発売です.バッテリはリチウムイオン 1950mAh ですが,外部電源端子は充電専用なので,バッテリがダメになっても外部入力で使うということが出来ません.バッテリを買い換えるしかないのです.ところがバッテリは専用品なので将来製造中止になって入手できなくなったら,無線機自体が使えなくなります.あと,特徴と言うよりなぜそうした?という点ですけど,アンテナ接栓が SMA-P (オス)なのです.普通本体側は SMA-J (メス)にするものなので,オスメス逆なわけですね.まあこういう変換があるので,これをつけておけばいいのですけど.

 

SMAJ-SMAJ 変換コネクタ


バッテリがダメになったときに新しいのが買えなかったら,それはそれで諦めて捨てるというなら,価格自体が安い機種なのでアリだとは思います.

 

もう一つ八重洲から FT-60 です.

 

FT-60


これは 2013 年春発売で,ちょっと古い機種ですけども,それだけ根強い需要があると言うことかと思います.バッテリはニッケル水素式で容量こそ 1400mAh と控えめですけど,乾電池でも動かせますし,外部電源も使えますので将来的にも安心で,長く使えるモデルと言えるでしょう.特に狩猟でしか使っていない人だと,前に電源を入れたのは1年前,なんてことになりがちなわけで,そうなるとバッテリが死んでることはよくあって,かえって専用品を使わないでも動かせる方が長く使い続けられる結果になりそうです.防水性は特に謳われていませんので,強い雨の時には袋でもかけるか,ポケットにという感じになりますね.まあ巻狩は雨ならやらないでしょうけど.

 

最後にアルインコからDJ-S17Lです.

 

DJ-S17L


これは珍しく 144MHz (2m) シングルバンドのFMハンディです.詳しくは知りませんが,DJ-S17 というロングセラーな先代モデルの付属バッテリをリチウムイオン(容量 950mAh)にしたもののようです.乾電池用のケースも最初から付属しています.防水性能もありますが,気になるのはリチウムイオンの容量が他モデルより小さいことですね.

 

というわけで,これらの中で猟期にしか使わないとすれば,私なら筆頭候補は FT-60 にするかなと思います.次が IC-S10.どうしてなのかを次にお話しします.↓

 

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