週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【2024年春版】狩猟用ハンディを考える①:候補を絞る

前々々職が無線機屋だった週末猟師です.本則通り無線自体が目的なら選択肢は変わりますが,もし狩猟でしか使わないとなると選択はどうなるか?ということを猟期も終わる今頃になって考えてみました.グループにもよるでしょうが,巻狩で使うなら 144MHz (2m) FM でしょう.尾根越えでの回折損失は周波数の低い方が小さいので,430MHz より有利になります.ただ近年の無線機では 144MHz シングルバンドというのはあまりないので,144/430 デュアルでもよいことにしましょう.

 

出力については通信相手が目視できるような状況なら相当小さくてもいいのですけど,森だと植生による遮蔽もあるし,尾根越えすれば減衰も大きいですから定格は大きい方が安心です.もちろん必要がないときは出力を下げて送信しないと電池がすぐになくなってしまいますから注意が必要です.近年のハンディだと定格 5W といったところでしょう.

 

メーカーについては安いのを探そうと ama なんとかとか ali なんとかの通販サイトで見ると,それこそ数千円レベルの中華製の無線機がありますが,ああいうのはほんとゴミなので絶対に買ってはいけません.というのも,あれらは日本の基準に合っていない違法機なのです.売ること自体は現時点では違法とはされていないのですが,使った側は電波法違反で捕まります.ああいった店は顧客が逮捕される可能性があることを知っていても平気で売っており,良心の欠片もないのです.私たちが日本国内で安心して使える現行品を出しているアマチュア無線機メーカーはアイコム,八重洲,アルインコ,ケンウッドです.このうちケンウッドのハンディ機はいろんな機能が全部入りで当然高価なため,狩猟用としては除外します.アルインコも無線歴長めな私から見るとイマイチなメーカーというイメージなのですけども,今は亡き DJ-G7 で 1.2GHz を防衛しようというメーカーの姿勢は評価するし,技術レベルは進化するものです.ですから,そういう古い偏見は持たずに今回は俎上に載せることにします.

 

以上の条件から,選抜母体にはいるモデルを以下に挙げていきます.まずアイコムから

 

IC-S10 / IC-T10

 

八重洲からは

FT-65

それともう一つ

 

FT-60

あと FT-70D も割と安いですけど,FT-65 にディジタルモードをつけたみたいな感じで,狩猟目的には選ぶ意味が稀薄なため省略.

 

最後,アルインコからは

 

DJ-S17L

 

以上5機種です.ではこれからそれぞれのモデルの特徴を見てみましょう.

つづく

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