週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

弾頭鋳造・コストについて考える

以前よりスラグ射撃では弾頭を自家鋳造していたので,ライフルもやってみたくなりました.というのも,射撃の弾数が増えてくると,やはりコスト削減を考えはじめるわけです.雷管は下げようがないのですが,火薬は弱装弾用にして消費量を減らすことが可能です.するとあとは弾頭が残るわけです.

 

普通に買えば弾頭一つ40円くらいになってしまうので,このコストを削減できれば結構利いてきそうです.

 

ここでざっとコストを計算してみますと,

  • 雷管19円
  • 火薬24円
  • 弾頭40円

ならば,83円ということになります.

 

一方,鉛をキロ700円(高めです)で入手したとして,150gr 弾頭を作れば100個できますので,その場合は一つ7円となります.後述するガスチェックを含めると一発53円になります.ざっと4割安くなるわけです.なお鉛の入手価格は,ルートがあればもっと下げられるはずです.

 

スラグ鋳造をやってるので電気炉などはありますから,新たにライフル用のモールドを買えばそれで済むかと言えば,そうでもないようです.必要になりそうなものとしては

 

  • Rifle Mould
  • Lube Sizer
  • Top Punch
  • Bullet Lube
  • Bullet Sizer Die
  • Gas Check

 

あたりが考えられます.鋳造した弾頭のサイズをダイに突っ込んできちんと合わせることや,鉛が銃身内部にべっとりついたりすることを防ぐため弾頭の溝に Bullet Lube を埋め込んだり,弾頭底部が火薬の圧力で変形することを防ぐ gas check というガスケットのようなものを圧入したりと結構手間が掛かるようです.

 

結局スラグをやっていても共通で使えるのは電気炉とモールドのハンドルくらいでして,このような用品を揃えるのに何だかんだで $400 くらい掛かってしまうのですが,自家鋳造との差額を考えると 1600 発程度でペイするようですから,それほど悪くなさそうです.それに弾頭って輸入品なので手に入らないタイミングがどうしてもあるでしょう.狩猟用などは準備も前もってやっておくべきということでおいとくとしても,plinking (ここでは精度を追い求めて真剣にやるということではない,気軽なターゲットシューティングの意味で言っています)用にはいつでも入手できることが必要ですから,そういう意味でも自家鋳造できるようにしておくのは意味があると思います.