週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

火薬類等譲受許可申請における火薬消費量の算出方法

ライフルでもスラグでもリロードをしようとする人なら,火薬譲受許可証が「火工品のみ」だと火薬や雷管を単独では買えないことはご存じなわけですが,消費計画をたてるときの目安はどのくらいなのかという疑問を持つ方もいらっしゃるようです.なので,初めて申請する人向けに大まかな算出方法をとりあげてみます.

 

まずスラグの場合ですが,ざっと 35gr だとします.すると 1LB で 200 個作れる計算ですから, 1kg あたりだと 440 発(当然雷管は440個)になります.まあ火薬は 1LB 刻みでしか買えないと思うので(ダイセルのはライフル用です),一回に100発撃つ計画なら,射撃2回につき1ボトルという感じでしょう.ただし記入はグラム単位なので,少々切り上げて 1LB = 500g で書いておき,次回申請するとき雷管を多めにするのがいいかも知れません.

 

ライフルの場合はケース(薬莢の意味と組み合わせの意味の両方です.笑)によって全く薬量が違いますが,例えば 308win とかだと 40gr くらいでしょうし,30-06 だと 50gr くらいでしょうか.ここでは仮に 50gr としましょう.すると 1LB で 140 発です.消費数は人によって様々ですが,私のような casual shooter の場合は,一日100発以上は撃ちますので,一回 150 発計算にして,毎回 500g 缶を使い切るような感じにしてもよいでしょう.

 

いずれにしても撃っているうちに自分のスタイルが決まってきて,毎回どの程度使うのか決まってきますし,薬量と雷管のバランスも出来てきます.例えば減装弾の研究などを始めると,火薬の消費量は当然少なくなってきますね.まあ初回申請の時に,どのくらいで書けば良いかという目安を考えてみました.結論はスラグの場合 200 発毎に火薬が 500g,ライフルの場合は 150 発で 500g という感じです.初回目安がなくて困っているという場合は,これで申請して,次からは自分の使い方に合わせて申請するのはいかがでしょうか.

 

あ,当然ご存じかと思いますが,弾の製造(無許可製造と言います.これは違法という意味ではなく,許可を得なくても作れるという意味です.)は一日100個以内です.一回の射撃で150個消費する場合でも,作るのは二日以上にわけなければなりませんので,念のため.法的に言えば,夜中に作業して,12時をまたぐとかならいいのかな.笑 まあ実際のところは結構疲れるので,そんなにいっぺんには作りません.プライミングトレーに載せるのも100個以内というのが正しい使い方ですしね.(雷管を一度に大量には取り扱わないというのは安全上の鉄則)そう考えると Fiocchi のは1トレー150個単位だからちょっと面倒ですよね.苦笑

 

そうそう,申請料ですが,火工品(工場装弾)のみなら2400円のところ,火薬や雷管を申請すると3500円になります.ずいぶん違いますね.あと消費計画ではイベント毎に使用する銃を書きますが,購入予定の実包数,雷管,火薬はライフルと散弾の区別はないので,書く数はそれらの合計になります.(例えば実包 12GA, 30-06, 308Win, 243Win 数量3000 みたいな感じ)まあこれは全国どこでも同じかは分かりませんが.