週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

30-06 と 308win の違い

とりあえず30口径にすることは決まっていて,どっちにするか悩んでいる人も多いと思います.両方使っているので,どんな違いがあるのか,現時点で感じたことを書いてみます.

 

大きさなどは見れば分かる話なのですが,アクションが 30-06 だとロングアクション,308win はショートアクションになりますので,セミオートだと 308win の方が回りやすいとは言われています.薬量が十分あればどっちもちゃんと回ると思いますが,まあ原理的にはいろんな状況を考えれば 308win のほうが送弾不良は起きにくいでしょう.といっても弱装弾にすれば 308win でも回りません.うちの環境では 150gr 弾頭で DC-300 なら最低 26gr は必要です.

 

ついで弾速です.先日行った実測によれば,同じ弾速を出すのに必要な薬量は 308win の方が少なくて済むのですが,高圧傾向の発現する薬量が 308win の方が少ないため,弾速を上げようとしたときには 30-06 の方が安全です.まあ速度が高い方がグルーピングが良くなるというものでもないので,紙撃ちなら 308win の方が適していそうですが.

 

あとは経済性です.これは火薬の量も関係しますが,それはさきほど書いたとおりです.それ以外についての違いは薬莢ですね.これは明らかに 308win の方が安いです.使っている真鍮の量が少ないからというのではありませんね.だったら 243win も同じ金額になるはずですが,こっちは高いですから.まあこれは 308win の製造数が多いということでしょうね.(Lapua の場合 30-06 の方が 308win に比べて1.5倍くらいの値段)

 

それと些末な違いですが,弾入れが違います.MTM のケースだと 308win はミディアムサイズ,06 はラージサイズです.

 

というわけで,とにかく弾速を上げたいなら 30-06 ですが,一般的には 308win の方がお得,という感じになるかなと思います.使用弾頭で分けるなら,150gr くらいまでが多いなら 308win,180gr 以上なら 30-06 がよくて,境界は 168gr あたりかなと.

 

あくまで現時点における個人的な見解ですが,ご参考になれば幸いです.