週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【勝手にFAQ】国産火薬

今回の検索キーワードはずばり
国産火薬
です. 火薬は日本でもいくつもの化学メーカーが作ってると思います.しかし,猟銃で使える火薬で単体で市販されているものはわずかです. すぐに思いつくのはダイセルの DC-300 と DC-435.
画像
ライフル用の火薬で500g 缶入りでどちらも1万円くらいです.火薬なんて材料代は大したことないのにずいぶん高いと思いますが(輸入品の方がもっと高いけど),流通量を考えれば仕方ないのかも知れません.詰め方にもよりますが,これ一缶でライフル弾百数十個くらい作れると思います.これら二つの違いは燃焼速度で,DC-300 の方が速めです.これは銃身が短いとか,口径に対し軽量な弾頭に向くという意味です.DC-435 はマグナム用と書かれていて,一般人には誤解を招きやすいかも知れませんが,銃身が長いとか,口径に対し弾頭が重いもの等に適しているという意味です.実例で言えば 308Win とかだと通常 DC-300 が標準的です. あとは黒色火薬でカヤクジャパンの猟用があります.
画像
ただし今では黒色火薬を使っている人はとても少ないです.現在の銃は基本的に無煙火薬を使うようになっていまして,黒色火薬でないとダメなのはかなり古い銃です.そしてそれを実用で使っている人はほとんどいないからです.値段は忘れましたが5千円くらいだったような.無煙火薬より安そうですが,使う量が何倍かになるので,単価としては安くないと思います. 多分国産で売られているのはこれだけじゃないかな?散弾用の火薬も国内で作っているはずなのですが,単体での市販はされていません.雷管も現在国産は売られていないと思いますし,アマチュア弾職人としてはかなりお寒い状況です.