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【勝手にFAQ】金属製散弾薬莢のハンドロード

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金属薬莢+散弾+ハンドロード
今の散弾銃は普通紙薬莢の装弾を使います.これは実際に紙で出来ているのもあるし,現代ではプラスチックのものの方が多いですが,歴史的経緯で両方とも紙薬莢と呼ばれています.ただし底部は薄い金属で覆われています.発射時の圧力にはプラスチックでも問題なく耐えられるので,中には全体がプラスチックで出来ているように見えるものもありますが,排莢時にイジェクタがリムを削って出なくなってしまうのを防ぐためか,そういうものでも薬莢の底部にはワッシャー状の金属部品が鋳込まれています. 一方黒色火薬を使った装弾も一部の愛好家に人気があります.紙薬莢で黒色火薬をハンドロードすることも出来ますが,金属薬莢も市販されています(日本国内では一般に流通はしていないと思いますが).
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私が知っている現行品はこのマグテックの製品だけです. この薬莢を使う場合に注意しなければならないのは,雷管が通常散弾装弾に使用されるものと異なり,ラージピストル用なのです.あとは当然ですが,紙薬莢のようなクリンプは出来ないので,散弾を封止するときに紙などをのり付けして留めるとかいうことになります.ちょっと面倒ですね. またリロード時には,通常使われているような散弾用のプレスではサイジング出来ません.ライフル用のプレスで大きなダイが使えるようになっているもの(普通のダイをスリーブ式の変換アダプタでつけるもので,ただしクイックチェンジではない.)にこんな感じの専用ダイをつけて作業します.
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これはディキャップとサイジングができる RCBS Cowboy shotshell die というものです. まあこれを買ってもクリンプは前述のようにできないわけで,結局手作業が多くはなります.でも雰囲気が好きな人はこういう作業も好きなのでしょうからね.笑 ちなみに私は黒色火薬を使ったことがありません.ちょっと興味はありますが掃除が大変なので,やってもパイロデックス(黒色火薬互換の新式無煙火薬)で,紙薬莢かな~.笑