youtube でこんな wildcat をみつけました.
348 Winchester を 17cal にネックダウンして作ったそうです.薬室は球に近い方が燃費が良くなるという説がありますから,こういう進歩もありだなと思いますが,このケースに関しては wildcat として不適切である例として作成されたようで,この作り方だとネックも厚くなっちゃうなどの不具合もあるようです.このような wildcat をどのように作るかなどの手法論も面白いですが,純粋に弾薬学(ammology)的見地から最適形状を求めてみた,ってケースがあれば見てみたいのですがどうでしょう? さて実際によく使われているカートリッジの中で丸っこいのの例としては 6mm PPC があります.
割りとずんぐりしてますよね.で,これの燃費が実際どうなのか Lyman 本で確認してみました.弾頭重量と効率の間には明確な関連はなさそうですが,一応一番軽い 60gr と一番重い 85gr で計算しました.
- 85gr 2809fps = 2019J → 71.1 J/gr
- 60gr 3272fps = 1933J → 70.3 J/gr
思ったより悪いですね.前の結果と比較すると,30-06 等とあまり変わりません. 計算した中では 308Win の効率の高さが抜きんでていましたが,これのネックダウンである 243Win は散々な結果でした.丸っこいから燃費が良いとは限らないわけですね.燃料(火薬)の最適化の問題もあるかも知れませんが. 以上 probationary ammologist の机上妄想でした.笑