週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

技能講習における修了平均

警察庁の数年前の資料を見ていたら,技能講習の修了基準に関する記述がありました.

トラップは25発で教習射撃と同じ二個当たればよいですよね.そして実際に修了(合格)した人の平均点は10枚くらいだったそうです.不合格になった人は当たらなくて落ちたのか,はたまた危険行為で落ちたのかはわかりませんが,最低合格点2個というのは考査という性質を鑑みても多分充分なマージンがあるでしょう.

一方スキートは基準が三個ですが,合格者平均は12個だったそうです.私はスキートはまるっきりなので,講習のように普通に撃つ以外のところに心配りをしないといけないのに12点ってすごいなぁと思いました.が,もしかして射台が...とか,出方が...って感じでしょうか?スキートで受けてないのでわかりませんけど.

ちなみにライフルは20発,膝射であれば40点というラインがありましたが,合格者の平均は78点だったそうです.

もちろん現在はライフルの技能考査の点数に関してはゆるくなっています.これはオープンサイトで狩猟をしている人だとかなり厳しくて,ごっそり落ちたためでしょうね.まあ危ない人は落ちて欲しいですが,扱いは安全なのに紙の点数だけで落とすのはどうかと思います.私も教習ではピープサイト使うの初めてだったし,全然どこ当たってるかわからないしで大変でした.苦笑 もちろん今は自分の銃にはスコープつけてますから,技能講習くらいなら大丈夫ですけど,オープンのセミオートでパスしたかはわかりません.ですからオープンの狩猟銃で普段からイノシシとかをバンバン倒してるような人でも,技能でダメだった人はいたでしょうね.でも当然これは猟の方が簡単って意味じゃないですよ.逆に紙は上手な人でも,猟野では紙より大きな獲物を外すなんてことはザラです.固定距離に止まっているものを精密に狙って撃つのと,距離不定の動いているものをある範囲で一瞬で狙って撃つというのは,そもそもトラップとスキート以上に種目が違うもので,それら両者に同じ基準を適用するのは無理があったのです.結局今では紙撃ちする人には考えられないくらい簡単になったわけですけど,それはトラップが2枚でOKなのと同じ話で,技能講習の目的が得点より安全であることを考えれば,まあそれはそれでいいんじゃないかと思います.

ちなみにこれが免除になる条件については合理性に欠ける点があると考えていますが,脱線なのでやめておきます.