いつものように gavin の動画を見ていると,こちらの製品を紹介してました.
Creedmoor Enhanced Press Head for Redding T-7
これは何かというと,まず Redding のターレットプレス T-7 を持っている人向けのアップグレード部品です.T-7 とはこちらのことです.
このヘッド,すなわちこの部分
を格好良いのに交換しようってことです.交換するとこんな感じになります.
ハンドルが純正よりちょっと大きいみたい.うちでは T-7 を使ってないから関係ないけど,イカす!と思う人が買うんでしょうね.ちなみに価格は $180 もします.純正は $75 だからずいぶん違いますね.っていうか,ヘッドをそんなにたくさん持ってても入替は面倒なので,複数のヘッドを使うくらいなら,普通のシングルプレスでクイックチェンジブッシングを使うほうが合ってると思います.
ちなみにターレットプレスって便利そうに見えるけど欠点もあります.まず載せられるダイの数の上限があることですね.まあ日本だと許可される銃の丁数もそれほどではないから,これで十分な人がほとんどなのかも知れません.フル,ネック,シーティングくらいが多数派かな?でもリローディング沼に落ちればすぐにディキャッパーやらブッシングダイやら増えて1キャリバでいっぱいになります.笑
なお,クイックチェンジする必要がないということは,着脱は手間と言うことです.それは当然の話ですけど,実はサイジングダイって結構汚れるのですよ.なので,割と頻繁に脱着清掃する機会があります.私なんかは面倒くさがりだから,きっと脱着を避けて,掃除の頻度が下がることでしょう.それってあまり良いことじゃないですよね.ただプログレッシブにはならなくても,バッチローディングではなくて,一個づつ完成させるやり方も出来るのは面白いけど....
幸いにしてと言うか,うちではターレットではまかなえない数のダイを使っているので,手を出さないで済んでいます.ただ全部クイックチェンジのブッシュをつけているので,その分コストも掛かりますね.
#蛇足#
クイックチェンジというのはダイの交換がワンタッチで済むようになる仕組みで, Lee と Hornady が出していますが,お互いの互換性はありません.ちなみに Hornady のはこんな感じです.
左のコンバージョンブッシングをプレスにつけ,中央と右(どちらも同じ)のダイブッシングはダイに装着します.バヨネット式になって脱着が非常に簡単になります.Lee も同様の製品がありますが,Lee の場合はダイブッシングしか出していなくて,プレス側は Lee の対応プレスを選ぶしかないのが欠点です.製品としては Lee のほうが装着時にロックがかかるので優れていると思います.Hornady は構造的に振動で緩みうるので,注意しながら使う必要があります.でもそれを含めても,Lee 以外を使うなら良い仕組みだと思います.
#追記#
Lee からもコンバージョンキットが出てました.これから揃える人はこっちがお勧めです.安いですし,Hornady は米国外への販売を会社のポリシーとして禁止していて,いつ入手できなくなるか分かりませんので.