週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

イノシシを獲る―ワナのかけ方から肉の販売まで

図書館シリーズ第2弾はこちら.
画像
「イノシシを獲る―ワナのかけ方から肉の販売まで」です.著者は現在宇都宮大学の先生で,専門は野生動物管理学,保全生物学ということです.内容としては来歴からも分かるように,半分くらいは研究に関係することで,まあ我々からすれば無関係とは言わずとも behind the scenes という印象.農業被害に遭っている当事者が対応のために勉強するにはいいかなという内容でした.ちょっと気になったのは「狩猟」が何のためにあるのかということが理解されていないか,少なくとも脇に置かれているように思えた点です.本の狙いとしては,獣害に悩む農家が,ついでにイノシシ肉が売れたらいいなという話なのでどうでもいいと思われているかも知れません.それはおいておいても,実際に販売ベースにのせて黒を出すのは,そんなに簡単ではないよ,ということは想像出来ますが,実際の数値でそれを説明しているのはいいと思いました.