週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

猟用弾を練習用に組み替える

前の猟期に作った弾が余っていますので,これを射撃練習に使うことにしました.
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ただ弾頭が猪猟用で,それほど数を持ってないので,射撃には使ってしまいたくはないのです.そこで射撃用の常用弾頭(ただの spitzer point)に入れ替えます.幸いどちらも 150gr のジャケット弾なので,そのまま入れ替えても薬量に問題はありません. まずプレスにセットして bullet puller で弾頭を外します.
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うちのようにプレスやダイに Hornady の Lock'N'Load press conversion を使っている場合は,プラーもレバー式の Hornady の cam-lock puller を使った方が良いです.RCBS や Forster などのようにハンドルを回転させるタイプだと,回すことでブッシュが外れてしまうからです. コレットが噛んだらエイヤっと抜きます.
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普段と力の入れ方が逆になるので,ちょっと違和感ありますが,この通りちゃんと外れます.
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外した弾頭はそのまま再利用できますから今期の猟用弾に使うことにしましょう.次いで弾頭を射撃用(SPT)に交換.
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これで無事転用完了です. 【蛇足】 工場装弾であっても,弾頭の入れ替えは軽微な改造に該当し,法的には自分でやって構わないはずですが,このとき火薬を取り出してしまうと,その火薬を製造したと見做されることがあり,そうすると違法な行為になってしまいます.ですから周囲の誤解を避ける意味でも,分解はあくまでも自分で作った弾に限るべきかと考えます.それに工場装弾は使用されている火薬の種類も明らかではないので,弾頭入れ替えにしても出来ることが限られてきます.薬量そのままで軽い弾頭にすると火薬の燃え残りが多く出るスカ弾になってしまいますし,逆に重くすれば腔圧が想定より高くなって危険です.なお弾頭重量でも銅弾とジャケット弾ではレシピが異なりますので,狩猟用銅弾をジャケット弾に交換するのも注意が必要です.ハンドロード時にはどちらも使えるようなレシピにしておくといいかも知れませんね.