週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

お金では買えないもの

近年の人気もあって,ジビエを扱うレストランって探せば結構あったりしますよね.そしてかなりいろんな種類の肉を食べることが出来ます.しかしお金を出してもそうそう食べられないジビエがあるんですよ.狩猟者はみんな知ってる(試験に出る!笑)のですけど,それは「ヤマドリ」です.

 

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ヤマドリ.左上はメス(通常は捕獲禁止)


何故かというと原則として法律で販売が禁止されているのです.近年地域によっては特別に許可を受けた場合に販売が可能らしいですが,所詮数量は限定的なので多分そうそうお目に掛かることはないでしょう.

 

キジと違ってヤマドリは養殖がとても難しいそうで,販売が可能になると狩猟圧が高まって生息数が激減するので,販売禁止が妥当と言うことなのでしょう.でも狩猟自体は可能ですから,獲った本人が仲間と食べたり,知り合いにあげたりすることは問題ありません.私も知り合いのハンターにもらったことがあって,そのときに食べました.

 

ちなみにヤマドリを山で見たことは何回かあります.あるときは日に映えて火の鳥のように美しかったなぁ.しかし山に入るときに持っていくのはライフルなので撃てないのです(蛇足:散弾銃と違って,ライフルは猪,鹿,熊などの大型獣にしか使えない).なので,自分で獲ったことはありません.見とれるだけで終わり.でも見るとラッキーって感じます.笑

 

ところでもらって食べたときの味はどうだったかというと,キジっぽい感じがしました.まあ美味しいのは確かなのですけど,禁断の味というわけではなかったです.笑 ただ鶏とキジの違いからみれば,キジとヤマドリの差は僅かなので,ヤマドリの味に興味があるけど,入手のコネがない人は,とりあえずキジを食べてみるといいのではないかと.で,もしキジが「大したことない」と感じるようであれば,ヤマドリを食べる意味はないので,食べられなくても惜しくはないと思います.

 

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ただ国内狩猟者だと,獲りたい鳥部門1位はヤマドリ,獣部門1位はクマ,という人は多いのではないかな?と思います.もちろん私も憧れですね〜.ヤマドリは美しいし,クマは美味しいし.笑