以前自分で熊毛皮の小片をなめしてみたわけですけど，なかなかうまくはいかないものですね．↓
かなり硬くなってしまい，身につけるものにはなりそうにありません．せっかくの貴重な熊毛皮をダメにしてしまうのはもったいないので，早々に自力でのなめしは諦めて，プロにお願いしてありました．１〜３ヶ月掛かると言われていて，今回は結局２ヶ月ちょっとでした．料金は着払いというシステム．
箱を開けたときの見た目は発送時と同じような感じ．ただ生皮を頂いたときは塩を抱き込ませていることもあって，もの凄く重かったですけど，毛皮になってしまうとめちゃ軽いです．早速出して触ってみます．
うーん，猪よりずっと滑らかですねぇ．少々毛の太い大きな犬をなでているみたい．生の時は猪に近い，硬い感じがしましたけど，なめすとすっかり毛皮感がでます．下の写真は端のほうの一番ダメージの多い部分ですが，多少の穴は加工の段階で上手に繕ってくれていて，表面からはどこをふさいだか分かりません．
床面もセーム革みたいにいい感触です．自分でなめしたのはベニヤ板みたいな感触でしたから，天と地ほども違います．いやぁ，これはやっぱりプロに任せて正解でしたね．こんなに柔らかでキレイになるのですから．当初はこれで尻革でも作ろうとか考えていたのですけども，こんなに立派な一枚物になると，切るのはもったいないです．しばらくはソファにでもかけて，ゴージャスな気分を楽しみましょう．
ちなみに体の前から開くから，月の輪は端っこに来てます．
これがないとミナグロ撃ったのか？って言われちゃいますからね．ちゃんと残しておきます．
なおこのブログを以前よりご覧になっておられる方はご存じでしょうが，この熊は kuma 仙人さんが捕獲したものであり，当然私が獲ったわけではありません．ただ捕獲に際し微力ながらお手伝いさせて戴いた縁によりいただいたものです．kuma 仙人さん，ありがとうございました．
