週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

薬莢を洗う

今週のお題「最近洗ったもの」について,このブログで扱っているテーマで考えてみます.まず銃って普通洗わないです.鉄で出来てるので,濡らしたあとはきちっと乾燥させて,油を引くなりして防錆しないといけないし,拭き掃除はしますが,そもそも洗う意味は余りなかったりします.それでも燃焼残滓が腐食の元になる黒色火薬を使う人は洗うかもですけど,そういう特殊な場合でしか洗うという話は聞きません.で,リローディングでは洗うかな?となりますが,こちらで唯一洗いそうなのが「薬莢」です.

 

普通薬莢は真鍮で出来ているので,洗ってもそんなにすぐには錆びないことと,一度発砲した薬莢は火薬の燃えかすなどで汚れ,キレイにしてからリロード(火薬を詰めたり,弾を載せて実包としてよみがえらせること)するので,そのときに洗うこともあるのですね.私は近年はタンブラという道具を使って(トウモロコシの芯を砕いたものと混ぜて機械でかき回す)外側だけをキレイにし,洗わずに済ませていますが,これを使う前は洗ってました.

 

ちなみに最近クルマやバイクの整備で部品を洗浄するのに,アルカリを使っているので,これで薬莢を洗ったらどうか?と思ってやってみました.まず洗浄前の薬莢です.

 



分かりにくいと思いますが,上の弾頭がはまる内側も黒いし,下の雷管が付くところも黒いです.発砲したので,火薬の燃えかすで黒くなっているのです.これをアルカリ洗浄液につけまして...

 


1日おいてみました.

 


写真では見にくいですが,液体が若干緑がかっているような.銅イオンが溶け出しているようです.水で何回も洗浄します.

 


ただそのままだと中は黒いですね.

 


綿棒でぬぐってみるとキレイになります.

 


アルカリ洗浄液で大分汚れが潤かされたようです.ただ一つ一つキレイにするのはかなり面倒くさいですねぇ.ステンレスピンとアルカリ液とで一緒にウェットタンブルするのが,やっぱり楽そう.

 

というわけで,「最近洗ったもの」はライフルの薬莢でした.