週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

リローディングベンチはなぜ汚れるか

今週のお題「きれいにしたい場所」ということで,このブログのテーマから選べばもちろんリローディングベンチ周りと言うことになるでしょう.

 


リローディングとは使用済みの薬莢を成型し,新しい雷管や火薬を装填,弾頭を装着して,また実包として使えるようにする作業です.ベンチ周りが汚れる主な要因は,使用済み薬莢に残った火薬の燃えかすが散逸することですね.あるいはもともと付着していた汚れがあればそれも燃焼し黒い残滓になって散らばります.雷管も小さい割には残滓の量が多いです.

 

火薬の燃焼温度は 2000 ℃ 程度以上になると考えられるので*1,これらの残滓にはガラス化したものも含まれます.このような燃えカスを雑巾などで拭き取っていると,机面塗装が傷だらけになっていきます.うちではプラスチックのマットを敷いていますけど,しばらく使うとつや消しになります.苦笑

 

他にはうちでは散弾のリローディングもしているので,うっかりこぼした散弾粒とかも厄介ですね.ツルツルした床面だとコロコロと転がっていきます,粒が重く掃除機に吸い込まれていかないので,掃除機は使えません.古式ゆかしく箒とちりとりを使うのがベストながら,すぐに転がっていくのとそうでもないのが混ざっているので,一カ所にまとめるのが難しいです.ちりとりに乗せても,その傾斜ですぐに反対に転がっていったりと従順さがありません.

 

というわけで,リローディングベンチ周りって割と掃除が面倒くさいというお話でした.

*1:水島容二郎,”爆薬の燃焼温度測定.”工業火薬協会誌,第20巻,第4冊,pp.265-275,S24.