成田装弾の薬莢でダミーカートを作ってみたら,ミニマムチャンバーゲージに入らなかったという話を一昨日書きました.
リローディングの最初の段階でサイジングを行うものの,その後の火薬代わりの詰め物や,ワッズの圧入,そしてクリンプによる圧力で膨れてしまったのだろうか?と想像しました.圧入状況からは考えにくいことではありますけど,この薬莢を使うのは初めてですし,レシピも異なるので,そうではないという確信もありません.そこでとりあえずはケースを圧縮する方針でいこうと思います..
ところでうちで使っている散弾用リローディングプレス MEC Sizemaster のサイザー部分には,同じく MEC 製の Super Sizer という,散弾薬莢のロンデル部分をコレットで圧縮する道具と同じ構造が組み込まれています.
上図が Super Sizer で,これに対し Sizemaster のサイザー部分はこのようになっています.
ハンドル操作によって下のサイザー部分のコレットが動作します,この部分が同じものだというわけですね.しかしプレスで作業した場合の何が問題かというと,上にあるディプライミングロッド(雷管外し)もサイジングと同時に下がるのです.もともと空薬莢の雷管外しと,サイジングを同時にやる仕組みなのですから当然です.だったら,このディプライミングロッドを外してしまえば純粋な super sizer になるということになると考えたわけです.
ロッドを固定している 3/4" のナットを外すべく,ラスペネしてからレンチをかけてエイヤっと気合いを入れます.が,全く動きません.どうやっても私の腕力では無理というか,七転八倒して周りを壊しそうなので,ガレージから秘密兵器のインパクトを持ってきました.
リローディングベンチらしからぬ風景になってしまいましたが仕方ない.インチサイズのインパクトソケットは持ってないので,(3/4" ≒) 19mm のソケットを使いました.さすが文明の利器,一撃で外れました.
悪戦苦闘の時間を返して〜.苦笑 プレスの方には大穴が開き,すっきりしてしまいました.この周辺は掃除しにくかったので,これ機に長年の汚れを落としてキレイにしておきましょう.
さてロッドが外せたので無事 Super Sizer として使用できます.ガチャーンと一発.
かけてみてもあまり利いてる感じはしないけど...
でもロンデルの上の方にあるスジが濃くなっているから,何かしら利いてるのでしょうかね?しかしこの薬莢はちょっとロンデル長過ぎだな.
期待感を持ちつつゲージに掛けたら,アレ??
全然変わってないし.....なんなんだよ〜.
念のため 11-87 に装填してみたら,特に問題なく入りました.ずっこけますね.このゲージが当てにならないのか?苦笑 ということで,ダミーカートはこれで完成としました.(追記:O君に渡して様子を見てもらったら,彼の銃でも問題なく使えたそうです.結果オーライ.)
---------------
さて外したロッドを戻します.ロッド上部は丸棒で,レンチをかけるところがなく,締めようにもトルクがかかりません.
多分組み立てではインパクトを使っているのだろうと思います.なので,うちでもガツンと一発.苦笑
はい,一瞬で元に戻りました.
一応 Super Sizer として使えることは分かったのですけど,そのためにディプライミングロッドを外すとなるとインパクトが必要で,まあ滅多にそんなことはしないとは言ってもちょっと手間です.ロッドに二対面を削り込んでやれば,ハンドツールだけで着脱できるようになりますよね.そのうち考えてみましょう.というか,そういうサードパーティ製のアップグレードパーツあったりして??需要ないかな??
余談ですが,sizemaster って amazon でも買えるのですねぇ.ビックリ.まあ値段もビックリですが,送料やらなんやら考えるとこの位は妥当なのかな??