週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

ほろ苦射撃

今週のお題「ほろ苦い思い出」ということですけど,リローディングでは苦い経験は思い当たらないので,射撃の方でいきます.日本では射撃を始めるにあたっては,座学試験の次に「射撃教習」という実技試験を受ける必要があります.もちろん事前に簡単には教えてくれますし,30発くらいだったか練習もさせてもらえるのですけど,これが私にはほろ苦い経験でした.

 

 

どういうことかと言いますと,私が教習射撃をした射撃場には教習用のライフルが2丁あったのですね.で,片方にはスコープが付いていて,もう一つはピープサイトというのが付いていました.視力が優れているわけでもないし,ホンモノのライフルを撃ったことがない私としては,スコープ付きのライフルが良かったのですけど,この日の教習は自分含めて2名入っており,自由に銃を選べる状態でなく,ピープサイト銃を使うしかなかったのです.

 

ピープサイトというのは,目印となる丸い輪っかが銃身についていて,その丸をのぞき込んで,標的の黒丸がそのど真ん中に来るようにするというシンプルな仕組みです.もちろん理屈は分かりますし,的紙の黒丸も見えますよ.でも 50m も離れたら不慣れな私には目標なんて小さい粒にしか見えません.それに撃っても,今撃った弾がどこにいったかが分かりません.50m 先の粒に空いた小さな穴なんて私の視力では全く見えないのです.10発撃ってから「こうでしたよ」と見せられても,射撃方針にフィードバックの掛かりようがないわけです.

 

練習が終わってから本番に移るときにも,指導員は特になにも言わなかったので,問題なく合格点に達するだろうと踏んでたのでしょうけど,当たったところが見えない私には不安しかないわけですね.これが私のほろ苦い経験だったというお話でした.

 

なお試験本番では集中力がもたなかったのか,練習の時より点数が下がったみたいですけども,なんとか合格はしたようでした.ほろ苦い思いをしたと思ったけど,結果的には美味しかったということになりましょうか.大人になってコーヒーやビールみたいに苦いのも好きになったわけなので,多少苦いと思っても気にしないでいきたいと思います.笑