週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

はじめての狩猟

図書館にこの春出ていた本がありましたので,借りてきました.
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はじめての狩猟
監修者こそ前記事4部作の方なのですが,実際に書いているのは別の人かも知れません.ぱーっと読んだところでは,切り口がちょっと違うので,これもいいかなと思いました.ただレイアウトありきなところがあり,もうちょっと加筆した方がいいのではないかな?と思うところも多々あります. しかし,この本でも初心者向けなのにライフルを匂わせる記述が多いですね.鳥撃ちだとリブ付きが多いと思いますが,説明はスコープだけです. 気になったところはいくつかありますが,一つあげると,ライフルは撃つと鉛がこびりつくという記述ですかね.ライフルは銅がつくのが問題なのであって,鋳造弾(日本ではあまり撃つ人はいない.私は撃つけど.笑)でも撃たない限りは鉛はつかないと思います.あとは射撃姿勢の写真が猟野で撮影されているものが多いことです.もちろん実際に狩猟中に撮影しているのだとは思いますが,前の方から撮影している写真もあり,そうなると....(大人の事情により以下省略) あとデジ簡の説明の中で,アマチュア無線を狩猟で使うのは違法だという記載がありますが,これも間違いかと思います.正確には有害鳥獣駆除になると業務にあたるので,それに使用するのが違法なのであって,趣味で行う狩猟のときにアマチュア無線を使用するのは,その運用方法(無線局運用規則)を遵守する限りは適法です.それに無線(多分アマチュア無線のことを指している)は携帯電話と違い「強力な電波を発するためどんな山奥でも使用可能」というのも間違っています.電波は回折(例えば尾根越え)するとかなり弱くなります.周波数や環境によっても異なりますが,ざっと 1/100 から 1/1000 くらいでしょうか.ですから,いくつか尾根を超えた向こうとは交信出来ないケースも多々あると思います.それに「強力」の定義がどの程度か分かりませんが,携帯電話(も無線ですがね)も基地局側は数十W出ます.アマチュア無線のハンディ機は高々 5W くらいです.書籍にするならもう少し多くの人たちに意見を聞くと良かったかも知れませんね.今は出版業界も厳しいから,そこまで手間をかけることも出来ないのかな??あと,アマチュア無線機は「無線従事者免許」(免許証)がないと運用出来ないとありますが,実際はそれに加えて「無線局免許」(コールサイン)もとらないと運用(使用)出来ませんので,念のため. あ,なんかボロボロに書いちゃってるように見えるかも知れませんが,この本は写真やイラストが豊富で楽しく読めると思いますから,これから始めたいという方には書いていることを鵜呑みにしない程度に参考にしてもらって,是非挑戦していただけたらと思います.