週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

リローディングマニュアルを考える

ライフルユーザーって割と多くはハンドロードしていると思うのですが,ガイドブックというかマニュアルに日本語版っていいのがないですよね.他の銃関係の本の一部で解説していたりは見かけるものの,アメリカのようにハンドロードだけで一冊の本になっているものってないと思います. 日本では市場が狭すぎて本を出しても意味がないという感じですし,アメリカには良い本があるので,がんばってそれを読めば済むというのが実際の所なんでしょう.英語も自分の興味のある分野だとそれほど難しく感じませんしね.笑

幸いなことにネットではこのような情報を日本語で発信している人も多いです.もちろん個人のやり方にはそれぞれ偏りがありますし,重視するポイントも違いますから,初心者からすればあの人とこの人は逆のことを言っている,なんて思うこともあるでしょう.例えばベンチレストとハンティングでは考え方も違いますから,ハンドロード時のやり方や用品さえも違ったりもするわけです.

私の場合はハンティング+たまに的撃ちして練習,って感じなので,もちろんベンチレスト志向の考えはほとんどありません.なので,このブログでのリローディング方法を参考してもよいだろうという対象者は私と同じような用途の人に限るのです.

と,前置きが長くなりました.このブログにどんな検索ワードでいらっしゃっているか分かる(注:このエントリ時は hatena への引っ越し前で,現在は残念ながら分かりません)ので見てみると,リローディングマニュアルを探している方がしばしば見受けられます.マニュアルは大概内容が二つに分かれていて,一つはハンドロードの用品やその使い方の紹介などが載っている部分,あとは具体的にキャリバー,弾頭ごとに火薬量と弾速(と,腔圧)をリストしたロードデータがあります.アメリカで市販されている多くのマニュアルは前半が説明,後半がロードデータですが,どれも同じというわけではなく,ハンドロード用品を作っている会社が出している本は,自社製品の扱いが多くなりますし,弾頭メーカーもしかりです.火薬メーカーのロードデータは火薬が多めな傾向が見られたりとか特徴が有ります.

何冊も読んでみて,私の立場から一番まとまっているなと思うのはこちらです.

 

画像
Lyman のエントリ当時版

 

一冊だけ買うのであれば,これをお勧めします.記述が平易でシンプル,大事なことがコンパクトにまとめられていると感じます.それに Lyman はハンドロード用品の会社ですが,他社の製品についても多少触れられているところもあったりします.

ロードデータについては新しいデータを使うのが望ましいとされています.というのも,火薬もディスコンになったり,新モデルが発売されたりするということですが,しかしそんな一部の改変のために毎年マニュアルを買うのもばかばかしいでしょう.なので,データに関してはオンラインで検索するのがいいと思います.例えば火薬メーカーのサイトで検索できます.具体的には Hodgdon/IMR/Winchester だったらここですね.

ただし国産火薬(具体的にはダイセルの DC-300, DC-435)に関して掲載されているものはないでしょう.こればかりは国内で実測している例を公開している人たちのデータを参考にしたり,類似品とされている IMR 3031, 4350 あたりのデータとつきあわせながら自己開発するしかないかなとは思います.まあもともとマニュアルに載っているデータも自分の環境(バレル長やツイストなど)と同じわけではないので,いずれにしても自分で試すしかないのですけどね.