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4350+150弾頭+マックスロード
質問は多分 150gr 弾頭を IMR 4350 で飛ばしたときのマックスロードはいくつくらいかな？ということなんでしょうけど，残念なことに cartridge が分からないのですよ．
そこで例えば 30-06 だったとしまして，Hodgdon で調べると....
Starting Load 54.0 gr, 2745 fpsMaximum Load 58.0C gr, 2842 fps
となっています．ただポイントとしては 58.0 gr 入れたらコンプレッションなんですよね．
一方，IMR 3031 だったら
Starting Load 43.0 gr, 2697 fpsMaximum Load 46.7 gr, 2887 fps
になっています．で，Max の 46.7gr でも，実はまだ容量に余裕があるということです．まあだからといって，これ以上入れていいよとは火薬会社は言っていません．しかしながら，こういうところに掲載される Maximum というのは，いろんな銃で試しても安全な領域になるよう設定されているはずで，確率的に考えれば通常これより上に本当の Maximum があります．（もちろん誰も保証はしない）
具体的には自分の例だと IMR 3031 互換と言われている DC-300 でこんなデータが出ています．私の場合は安全を見込んだ Maximum は 53.0 gr と考えており，この状態ではコンプレッションではありません．そして，このときの弾速は 3100fps を越えています．
もちろんみなさんは銃毎に調べなければならないと言うことはご存じかとは思いますが，いずれにしてもマニュアルに載っている Maximum よりはマックスロードは多くできるでしょう．で，4350 に話を戻すと，当然 58.0 gr より多くしても大丈夫だと思いますが，この状態でコンプレッションだということは，これ以上詰め込むのも余裕はあまりないということなのです．ということは 4350 でこの速度は出せないと思われます．
言い方を変えれば，少なくとも 30-06 の場合は，150gr 弾頭に 4350 では burn rate が遅すぎると言うことです．
ではどのくらいになれば 3031 より 4350 のほうが良さそうか，というとこの二者からの選択という限定であれば，168gr 以上になりそうです．といっても 4064 を候補に入れた場合は，4064 が一番良さそうですが．
一般論で言えば，パウダーの選び方の基本は，なるべく速いものから候補を考えることです．そして，それでは腔圧が上がりすぎて所望の弾速が出せない場合に限って遅いものに候補を替えていくのです．速い火薬は少ない量で弾速が出ますが，遅い火薬はたくさん入れないと同じ弾速が出ません．たくさん入れると言うことはリコイルがその分大きくなるのと同じです．（弾頭が重ければリコイルが増えるのと同じ理屈）なので，出来るだけ速い火薬でレシピを考えた方が良いわけです．
