散弾のリロードを最初から最後まで採り上げたことがなかったような気がするので,簡単にまとめてみます.
ここで使用するプレスは MEC の Sizemaster です.
用意するものは....
左下からプライマ(雷管),パウダ(推進薬),hull(空薬莢),shot(散弾粒),ワッズです.散弾と火薬はそれぞれ上のボトルに入れておきます.このときチャージバーは右に動かした状態にしておきます.
プレスと一緒についてくるボトルは片方(散弾の方に使う)が大型になっています.非常に重いし,倒すときのモーメントのことも考えて,私は火薬の方と同じサイズのボトルをもう一つ入手して散弾側にも同じサイズを使っています.あとパウダに圧力が掛からないようにして,なるべく装填量を一定にするためのバッファチューブがついていますが,この組み合わせだと火薬側のボトルは散弾を入れた後から付けないと,ファンネルのすわりが悪くなる欠点はあります.しかしそもそもそれほど数を作らないので,私はこれでOKです.
雷管は使う分だけトレーにアンビル側を上にして入れておきます.
まずは使用済み雷管のついたままの空薬莢を手に取り,破損などの異常がないか確認します.
右奥のステーションにセットします.
この Sizemaster の一つ下のモデルである 600 シリーズとの違いは,ここの部分です.がちゃんとプレスしますと雷管が外れますが....
Sizemaster はここで hull のロンデル側(ベース)をコレットでサイジングしています.600Jr. のほうはここがリング式です.上下二連などで使用した薬莢を使う分にはリング式のサイジングで十分だと思いますが,自動銃などを使って若干サイズが大きくなってしまった薬莢だとコレット式の方がより確実なサイジングが出来ます.
はい,サイジングとディプライミング(雷管除去)が終わりました.
次はその手前のステーションで雷管を取り付けます.が,雷管がセットされているか確認しましょう.
プライマートレーからここにセットされるのは,クリンプダイにシェルが入ったときなので,最初の一発目はここにはプライマは落ちてきていませんので,手動でプライマを置いておきます.
上に薬莢を置きまして...
がちゃんと
はい,つきましたね.
次はパウダを入れます.次のステーションに移動します.
レバーをがちゃんと下ろした状態でチャージバーを操作します.このように右になっているはずなので
これを左にします.
これでパウダが下に落ち,散弾がチャージバーの計量穴に入ります.
一度ハンドルを上げてワッズをセットします.
こんな感じにドロップチューブにかぶせると良いでしょう.
で,がちゃんと
このとき少しインジケータが動くくらいがよいです.
動かないと圧力が加わっていないので,その場合はドロップチューブの高さを調整します.
このまま作業を続けて良いのですが,一応ワッズが入ってるところをお見せします.
で,戻す.笑 今度はハンドルを下げた状態でチャージバーを左から右へスライドさせます.はい,左から
右.
するとドロップチューブを通って散弾が落ちていきます.
ハンドルを上げてみましょう
はい,入ってますね.今度は左手前のステーションにそのまま移動します.
ここはプリクリンプ(クリンプスターター)です.
上の黒いパーツはスピンデックスといって,前のクリンプと同じ所で折り込むようにダイが回転するようになっていますので,軽く付いているだけです.あ,もちろんクリンプが6枚か8枚かでこの部分のパーツは交換しないといけません(買ったときに両方付いているので,片方を選んで装着する).
はい,できましたね.
そのまま奥へスライドさせます.
ここがファイナルクリンプですね.がちゃんと
出来上がりです.
ちなみにこのときプライマがトレーから落ちてプライミングステーションにセットされたか確認します.落ちなければうまく落ちるように調整するか,手動でセットすることになります.
というわけで一つ完成.
上記作業の動画を作成しました.画面が切れてしまうようなので youtube でご覧いただければと思います.