a case gauge knows what a caliper doesn't know.
リロード作業においてキャリパー(ノギス)は必携の計測器であります.例えば薬莢のサイズを測りますと...
これは自動銃で使用した 308Win の薬莢ですが,1.9995" ということは trim-to-length よりはわずかに長いですが,+0.0045" ですから maximum は越えておらず,一見問題なさそうに感じますね.
しかしこれをケースゲージで測ると,このままではダメだと言うことが分かります.ケースゲージは数社から出ていますが,うちのは L.E. Wilson です.3つ入っていますが,この中の 308Win 用を取り出して,薬莢を入れてみます.
するとボディ側は.....
写真では分かりにくいですがわずかに出ており,フルサイズを掛ける必要があることが分かります.逆にマウスの方は
ずいぶん余裕がありますね.これによってノギスでは問題が顕在化しなかったわけです.
ちなみにこれはサイジングする前の薬莢でして,サイジングするとマウスも引っ張られますから伸びます.よってフルサイズを掛けた後で,もう一度ゲージで確認する必要があるでしょう.これでマウス側が飛び出そうになっていたら,トリミングすることになるわけです.
このようにノギスだけだと見落としてしまいそうになることもゲージを使えば気づくわけですね.
ところでこのケースゲージのケース(笑)はこんなのを使っています.
MTM の Jag & Brush Case なのですが,誂えたかのように大きさがぴったりなのです.