週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

マグナム雷管

以前の話ですが,基本雷管は Winchester Large Rifle (WLR) でデータ取りをしていたのですね.ところがアメリカからの出荷が滞るのか,日本の輸入が手間取るのか,在庫が払底する時期ってのがあるのです.まあ日本でリロードしている人なら誰もが感じている不便だとは思いますが.

そういう時でも欧系は在庫があったりします.でもレシピが少し変わるかも?とか考えたり,フィオッキは不発や遅発が多いとか聞くと悩むわけです.(良く見ると大きさが微妙に違うので,それに合うようにシート量を考えればフィオッキでも問題ないとは思います.現に自分が使った範囲では問題は起きてません.)

Winchester がいいよ~,とか言ってると,お店の人がマグナム (WLRM) ならあるよ.なんて,甘いささやき.で,どう違うのか考えてみました.

直感的には,マグナム雷管の方が火炎が大きく出るので,同じ薬量でも燃速があがって,burn rate の速い方にずれると考えられます.弾速は上がりますが,腔圧も上がるので,レシピは若干控えめにした方がよさそうです.でも実際はどのくらい違うのかは分かりません.そこで調べてみるといろんな実験をしている人がいるのですね.

その結果を見ると,同じブランドの通常雷管とマグナム雷管では確かにマグナムの方が弾速がでる傾向にあります.しかし極端な例,例えば大きなマグナムカートリッジに長いバレルの銃だったりすると,逆に普通雷管の方が弾速が出るパターンもあるようです.これは普通雷管を使うことで等価的に burn rate が遅くなり,長いバレルで十分な加速が出来る,という解釈が出来ると思います.本当のマグナムには普通雷管,逆に普通の弾にはマグナム雷管の方が速くなるという現象なわけで,おもしろい話ですね.

さてこれは同じブランドの普通とマグナムの違いなのですが,実際はブランドが違っても,かなり弾速が変わります.なので,確かにレシピは少し変わるかも知れませんが,マグナムを使っても元々がギリギリレシピでもない限りは大丈夫そうです.機会があれば試してみます.