週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

散弾リローディングのレシピ開発における雷管による差異

先日,散弾リロードのレシピには薬莢構造が大きな影響を与えるとエントリしました.この実例を示す際,雷管の違いは弾速にはあまり現れないと書きましたが,腔圧には影響があるので注意しましょうという話です.

 

Lyman の実射試験結果(1-1/8oz)によると,腔圧が低い順に CCI, Remington, Winchester, Federal となったそうです.もちろんこれはある条件でということですが.また Hodgdon による 1-1/8oz load の結果は CCI, Remington, CCI Magnum, Fiocchi, Winchester, Federal の順でした.同様に 7/8oz では CCI, Remington, Fiocchi, Federaal, CCI Magnum だったそうです.いずれも弾速は数%しか違いませんが,腔圧は最大で 38% も差が出たという結論になっています.

 

試験条件によって結果が変わりますから,全てを予測することはできないのですが,概ね CCI, Remington, Wincheter, Federal という順になりそうな予感がしますね.レシピ開発において参考にするベースとなる published load の使用プライマが何かということは非常に重要です.例えば CCI で作られたレシピをコピーした場合,実際に使用するプライマを Federal に変えたりすると3,4割腔圧が高くなることもあるわけです.すると,元の腔圧が 10,000PSI だったとすれば,3割高くなると 13.000PSI となり,SAAMI の基準を軽くオーバーしてしまいます.それも弾速にはあまり違いが現れてこないため,我々がこれを感知することができません.

 

私の場合,散弾リロードするときに入手できる雷管は Winchester くらいで,たまに Federal が入る程度です.ですからレシピは Winchester で作っています.もし Winchester が欠品して Federal しか入らなかったら,薬量も少し控えめからテストすべきということになります.(幸いなことに Winchester と Federal は CCI と Federal よりも差が小さいですが)