週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

EPL を case lube にする

薬莢のサイジングに必須である case lube に求められる性能のうち特に重要なのが極圧機能です.現在使用しているド定番の Imperial Case Sizing Wax も基剤がラノリンですが,この機能があるわけです.しかし塗るのが面倒なのですよ.一つづつ手塗りするわけですからね.もちろんラノリンを IPA に溶かしてスプレーするという方法もあるわけですが,なかなかきれいに溶けなかったりします. で,ふと思いました.バイクなどのメンテで使っている超極圧潤滑剤(Extreme Pressure Lube; EPL)が使えるのでは?と.
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そこでさっそく試してみました.
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ショルダーの下あたりに微量スプレーします.そのままサイジングするとボディは大丈夫ですが,ボタンが抜けにくいので,サイジング前に薬莢を一度拭いてしまいます.それでもわずかに表面に残る成分だけで十分です.それから dry lube をマウスにつけてフルサイズ.驚くほど軽くサイジングできました.dry lube は全数でなくて,一つか二つ飛ばしくらい毎でも大丈夫のようです.ちょっと重いなと思ったら,次にディップするという感じ.なかなかスピーディです. ただ前にも書いたと思いますが,射撃時には薬莢にルーブは残っているべきではないので,このあとタンブラーにかけるなり,洗浄するなりする必要はあるかも知れませんが,ワックスでも拭き取り作業は必要ですし,少なくとも一個ずつ塗りつける必要がないということは大きな利点だなぁと思いました.値段もそれほど高いわけではないし,サイジング専用のスプレールーブと違って,日本でもその辺のお店で買えるものですから,これはこれからの定番になるかもなぁなんて思いました. ただ極圧剤の中には硫黄系,塩素系などもあるようですから,どんなものでもこの用途に使えるかは分かりません.今後,問題点が判明したらまたエントリしますね.