週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

未来予想:狩猟装弾は緩燃性へ?

またまた散弾リロードの話です. 射撃場のような管理されている場所ではほぼ関係はありませんが,新たな知見が出てこない限りは,狩猟用装弾は将来的に非鉛散弾に移行していく可能性はあると思います.鉛は projectile としては非常に優れた金属で,代替金属も経済性や,あまり語られていないものの別の有害性を考えると実のところは難しくもありますが,採用されれば多くの場合は鉛よりも比重の軽い金属となります. すると,現在の散弾より粒を大きくしないと同じ運動エネルギーを持たせられませんから,自ずと装弾における散弾部分,すなわち cup は大きくなります.具体的には現在の wad はこんな感じですが...
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これが,下のようになってくわけです.
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現在でも非鉛散弾を使用しなければならない地域で使用される狩猟装弾はこのような wad になっているのではないでしょうか. すると,昨日書いたように,cushion のない(短い)wad に対しては,速燃性の火薬を使用すると腔圧が高くなりすぎるので,burn rate の遅い火薬を使用するのが適切ということになります. というわけで,狩猟用散弾は将来的に緩燃性が多数派になるのではないかなぁと想像したりしているわけです.まあメーカーはそんなこと見越して開発しているとは思いますが,日本はどうなのかな?と.マーケットが小さすぎて輸入に頼らざるを得ないとなると,それはそれで {social | national | natural?} security 的にどうなのかと思わなくもないですが....