散弾リローディングで,特にスラグをロールクリンプで作るだけならプレスは要りません.具体的には,作業工程として
(1)使用済み雷管の取り外し
(2)新しい雷管の取り付け
(3)火薬の装填
(4)ワッドコラムや弾頭の挿入
(5)ロールクリンプして完成
となりますが,(3)でグレイン秤,(5)でボール盤と下のようなロールクリンパがあればよいからです.
雷管の脱着(手順1,2)だけのためにプレスを買うのはもったいないので,簡単にできる方法はないかと以前ハンドツールを作ってみたのです.もちろんこのツールはプレスがあれば要らないので,まだプレスは持っていないけど,とりあえずどんなものかリロードしてみたいので使いたい,という方がいらっしゃれば差し上げたいと思います(ただしクリンパは別途要ります).簡単なのでこれを見て自分で作るというのもいいですね. まずこのツールは以下のような構成になっています.
左が「押し棒」,真ん中の丸いのが「台」,右は「雷管外し」です.台は片面が穴の大きい雷管外し面
その裏側が穴の小さい雷管取り付け面です.
使い方は次の通り.まず台を雷管外し面を上にして置きます.
真ん中に使用済みの薬莢をおきまして,
雷管外しを挿入します.
思い切り押しますが,結構きついと思うので,そのときは木槌などで軽くたたいても大丈夫です.
すると,ぽろっと雷管が落ちます.
次に新しい雷管を取り付けます.ここではデモなので使用済みを再利用します.笑 台の雷管取り付け面を上にします.
真ん中におきましょう.まあ多少ずれても問題ないですけどね.
薬莢に押し棒を差し込みます.
雷管を薬莢の真ん中に当てて,雷管が押し込まれるように押し棒で薬莢の底(ウェブ)を押します..
うまく入らない場合は,木槌などで軽くたたいてもOK.で,薬莢の底と面一になれば完成です.
と,まあ雷管を交換するところまでできるセットです.ちなみに押し棒はワッドコラムや弾頭のシートにも使えます. というわけで,12GA スラグのリロードに挑戦しようと思っていて,秤とクリンパは自分で用意できるという方がいらっしゃれば差し上げようと思います.手渡しのチャンスがあればですが.