週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

図説狙撃手百科

図書館シリーズです.これは今年新しく出た和訳版(amazon はこちら)ですね.

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それこそクロスボウを含み,相当古い銃の歴史などかなり充実しています.が,私は現代物,それも弾に興味があったので,結構すっとばしました.あと日本の話は少ないです.狙撃の名手って海外では有名な人が結構いるけど,日本はそうでもないですよね.これっていないわけじゃなくて,全然記録が残ってないということみたい.まあなんとなくそうだろうなって思いますね.あとはこの本,ネタ的に狙撃だけに絞られているわけではないですから,周辺を含め小銃の歴史に興味がある人にも楽しいかも知れません.(ただし私は別に興味ない.笑)

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ざっくり読んだ範囲で少々気になったのは,暗視装置の話に関連しての記述で,こうあります.

動物の多くがヒトより夜目が利くのは,集光にすぐれているのはもちろん,近紫外(短波)と近赤外(長波)のスペクトルを光として感じることが出来るからだ.(p.385)

うーん,夜目の利く動物というのは,人間とかより色を感じる錐体が少なく,光の強弱を感じる桿体が多いってことで,スペクトルとはあまり関係ないんじゃないでしょうか.特に近紫外が見えることと夜目が利くのは関係ないような気がするんですが.... あと狙撃手たるもの弾薬はマッチグレードを使うべしと書いてありましたけど,少なくとも米軍だったら一般用(マッチグレードを含む)の量産品ではなくて,ベンチレストほどではないけれど工廠内でハンドロードされた弾薬を使っているはずです.その辺の話を読みたかったんだけど,だいたい小銃に関してはマイナーチェンジも含めて異様に詳しいのに,弾薬に対しては熱量が桁違いに小さいのがさみしいですよね.銃なんて弾を飛ばす土台でしかないのに....だって銃って,ミサイルだったらランチャー,飛行機で言えば滑走路ですよ.苦笑 まあメカメカしい方が男の子の興味はそそるから仕方ないか.笑

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