前エントリで火薬の装填まで終わりましたので，次は弾頭装着(bullet seating)です．使用するのはダイセットのうち矢印で示したシーティングダイ（シーター）．
これは標準的なシーターよりちょっといいもので，シート深さをマイクロメーターで読むことができるようになっています．これをプレスに装着．
リローディングブロックは薬莢を乗せたもの以外に一つ，シートしたあとの薬莢をおくため，もう一つ用意します．同じブロックに戻すのは手を引っ掛けてぶちまけるとか，なにかとトラブルの元だからです．ブロックは50発用を３つ持っておくのがいいと思います．逆に言うとそれ以上あっても使わないです．何故かというと特別な許可がない限り１日の製造数は 100 発以内と決まっているからです．
シェルホルダに火薬入り薬莢をセット．
そこに弾頭を載せます．
boat tail なら置くのは簡単ですけども，この弾頭は flatbase（底が平ら）なので手で支えながら，ダイの入り口まで誘います．
で，ハンドルを操作して，がちゃんと取り付け．
できました．
シェルホルダから下ろして，長さ(COAL; cartridge overall length)を確認します．
今回はあらかじめシーティングダイを調整してありますが，調整していない場合はまず浅めにシートして，COAL を計りながらシーティングダイのステムを下げていくようにします．マイクロメータ付きなら，各弾頭種類でメータ読みがいくつになるかの表を作っておくと便利．まあ使う弾頭は大体決まってくるものなので，いらないっていえばいらない機能ですが，付いていると格好良いですからね．笑 組んだら完成実包用においたブロックにのせます．まず1つ完成．
これを繰り返して，予定数全部シートしました．
終わったら実包の状態を確認しつつ ammo box に移します．
今回は一種類なので必ずしも必要ではないですけども，レシピを付箋に書いて貼ります．列ごとにレシピを変えておくこともあるので，そういうときは必須．
はい，終了．射撃場にいくときまで装弾ロッカーにしまっておきます．
プレスのハンドルが落ちると，シェルホルダで手を挟んだりするので，最後に紐でくくって作業終了です．
