前稿はボルト式 30-06 の話でしたが,今回もボルト式で使っている 243Win です.ただ今回は不可解なことがありました.何はともあれ標準設定のフルレングスサイジングダイに掛けてみますと
ちょっと出っ張ってる気がする.ミニマムチャンバーゲージだと
一見入ったように見えるけど,ほんの僅かにでている感じです.ケースゲージが汚れていないかを確認してから,薬莢を戻してマイクロメータで読むと
+0.002" です.これは困りましたね.標準状態でプラスになっているものをツライチ(0)とかマイナスに持っていく調整はないですから.裏技になりますけどシェルホルダを替えてみますか.普段使っているのは Redding です.
これを例えば RCBS にしてみるとか.
サイズしてから測ってみると
+0.0055" です.更に出ちゃいました.苦笑 でも大丈夫!うちにはメジャーどころのシェルホルダは全部あります!
その結果,各一サンプルだけですが
- RCBS :+0.0055"
- Lee :+0.002"
- Hornady :+0.005"
- Lyman :0.0035"
- Redding(別個体):0.0035"
- Lee X-press :0.0035"
という感じになりました.そういえば昔こんな測定をしましたね.
このときも正確な測定ではなかったものの,Lee が一番薄いという結果になりまして,それがここにも現れているようです.
とはいえ,Lee でも正の値ですからね.これを負に持っていくにはシェルホルダーを削るしかないでしょう.さすがにダイを削るのは怖いしね.キレイに平面に切削できる算段が付いたら,Lee のホルダはダイセットに付いてくるためにいくつかあるから,そのうちの一つを削ってみましょう.真っ直ぐ削るための治具を組まねば.
ちなみにこういう製品があります.
Redding Competition Shellholder Sets
でもこれって +.002” 〜 +.010" のセットで,浅くサイズするためのホルダなんですよ.Competition とあるのはそういう意味.今回のようにドン突きまでいってるのに,サイズしきれていないというものには対応出来ません.しかしまさかこんなことになっているとは気付かなかったなぁ.サイズした後で測ってなかったのも悪いんだけど.ただ思い返せば 243 で装填できなかったことが何回かありましたから,それはこれが原因だったのだろうと納得しました.