前回は case prep をハンドツールでやっているなら，case prep center のような電動工具は喜ばれるかも？という話を書きました．
他にも楽が出来るツールとしては，パウダーディスペンサがあります．これは設定した重さだけ火薬を自動で繰り出す機械で，モデルにより若干異なりますが，概ねこんな感じの外見です．
自動式パウダーディスペンサの例
弾を作るときには決まった火薬量を薬莢に装填するのですが，このときにもっとも原始的な方法だと天秤を使います．あるいは電子秤を使うこともありますが，いずれにしても一つづつ手作業となるので結構時間がかかります．その工程自体を楽しむ人も多いのですけど，これが例えば 0.1gr づつ薬量を変えたものを５個づつ作るとかしようとすると，特に天秤だと面倒だったりします．ところがこのディスペンサを使うと劇的に楽ちんなんですね．
ただこの機械はモーターで回転させたチューブを通して，火薬をポロポロとだしていく仕組みなので，自動だとはいっても繰り出しに時間がかかります．なので，薬量が全て同じ弾を何十個も組むのであれば，あえてこのようなディスペンサを使わずに，パウダーメジャーを使うこともあります．
パウダーメジャーの例
こちらはダイヤルで容積を可変出来るシリンダで火薬を掬い出すタイプなので，シリンダへの火薬の詰まり方によって重さにバラツキがでる欠点がありますが，なにしろ動作が速いのでそこには目をつぶって使います．あるいは少なめに出しておき，定量になるまでトリックラーで微量づつ足していく方法もあります．
トリックラーの例
まとめますと，その人が決まったレシピで大量に撃つ人なら，パウダーメジャーしか使わず，ディスペンサをもらってもあまり出番がないかも知れません．逆に弾速を計ってなにやらいろいろ研究しているような私みたいな人ならば多分喜んで使うと思います．トリックラーを使っている形跡があればこちらに近いのではないかと．
もちろん私は持ってるので，うちのサンタさんに言ってるんじゃないですよ．私みたいな弾職人な旦那（私の周りだと奥様の場合も多いけど）がいる，世の中のミセス（またはミスター）サンタさんのご参考になればというお話でした．笑
