週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

ライフル射撃で大発見!?

今週のお題「大発見」ということで,まあ大発見というよりは,なんで?っていう現象に対して,理屈がついてスッキリしたというような話を書きたいと思います.私はよく猟隊のライフル射撃会に参加しています.オリンピックなどの公式競技では60発を1時間半かけてゆっくり撃ちます.これに対し私の参加している会は草試合みたいな感じで,参加人数も多いことから,射撃ペースがかなり早くなります.

 

あるとき先輩が試射で薬量を変えた弾を撃っていて,減らした弾を後から撃ったところ上の方に着弾し「なぜだ?」となってました.薬量を下げれば弾速も下がり,着弾点は下がるのが道理だからです.一般的な射撃距離では実際そこまで下がることはないのですけども,それでも明らかに上がっているのは不思議なわけです.私だったら下手だから,自分の腕の所為だと言うところですが,先輩はかなり上手なのでそんなことはあり得ません.私もなぜそうなるかを考えてみましたが,そのときは思いつきませんでした.

 

しかし私自身もその後レストした状態で射撃を続けていると弾痕が上がっていくという現象を体験し,仮説を立てて計算した結果,それで説明できることが分かったのです.まあ先輩の時の状況を完璧に理解しているわけではないので,あのときもそうだったとまでは言い切れませんが,それでも後から撃った遅弾でも弾痕が上になりえる理由を発見したというのは,自分的にはスッキリ大発見に感じました.

 

なおこの仮説は単純で,銃身の下には銃床があるので,銃身上面の放熱は早いけど下面は遅くなるという「銃身の熱勾配によって,微小ながら上に曲がる」というものです.これを定量評価することで実際にあり得るオーダーであることを確かめたのでした.実際にどのくらいの熱勾配で何センチくらい着弾点がズレるかというのは以下で計算しています.ご興味あれば是非ご覧下さい.

 

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