散弾のリロードするときには,薬莢,プライマー,パウダー,ワッズ,ショットの組み合わせでレシピができあがります(正確にはクリンプも関係あるようですが,新品薬莢を使わない限りは前のクリンプを踏襲するので考慮しないことにします).ただ日本では何でも自由に安く買えるわけではありません.プライマーやパウダーはライフルほど種類は選べませんし,ワッズも嵩が張って送料が割高なので,いろんな種類を用意しておくのも大変です.
前にも狩猟用マグナム装弾を作るレシピを考えたのですが,自分が用意できる部材で選択の余地があるのは薬莢くらいです.そこで薬莢によってどのくらい薬量が変わってくるのか比較してみました.
Gauge 12, Lead Shot 1 1/2 oz., Hodgdon Longshot,wad は出来るだけ WAA12R
で検索します.すると 1260fps 出る組み合わせは
hull + primer = grs として
B&P + Fio.616 = 28.9gr
Federal Gold Medal + Win.209 = 29.1gr
Federal Gold Medal + Fed.209a = 27.2gr
Remington STS + Win.209 = 27.0gr
Winchester AA + Win.209 = 28.0gr
となっていました.同じ弾速を出すのに薬莢の違いだけで約8%も薬量が変わってくるわけです.消費税分違うわけですねぇ.笑 この差は薬莢のベース部分の構造に起因していますから,他の要素との組み合わせで結果は変わってきます.もちろんリロードする場合は自分の欲しい組み合わせの中で薬量が少なくて済む薬莢を選ぶのが得策と言えます.空薬莢欲しさにクレー射撃するのも本末転倒な気がしますが,次に射撃用装弾を買うときは,こんなことを考えながら選んでしまうだろうと思います.落ちてる薬莢もついそんな目で見てしまいそうですが,実際にいろんな種類を拾ってきて,切断して内部構造を調べておくと,従来のレシピにない組み合わせでもある程度推測できるようになるかと思います.