週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

散弾リロードの経済性を考える

正直言ってショットシェル(散弾)のリロードについては,アメリカでも日本でもクレー射撃用ではペイしないわけですが,狩猟用途ではどうでしょうか.海外通販のために内外価格差も含めて検討してみましょう.ただし価格はあくまで一例です.また空薬莢は拾うものとして計算には入れません.散弾を構成する要素で他に必要なのは パウダー(推進火薬) プライマー ワッズ ショット(散弾) の4点です. まずはパウダーから考えましょう.
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日本では 1LB で概ね1万円程度,米国では $22 として概ね4?5倍ですね.少し強めの狩猟用装弾を作るとして1発 30gr で計算しますと,概ね 230 発/LB ですから1発で 44 円位です. 続いてプライマーです.
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日本では100個入りトレーが2000円くらい,米国では1000個入りの箱で$30くらいですから,概ね7倍です.日本では1個当たり約20円です. 次はワッズです.
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日本で買うつもりは無かったのですが,調べてみると150個で1300円というのを見かけました.アメリカでは250個入りが$15くらいです.これはそれほど差が無く1.5倍くらいで収まっています.日本で買う場合1個10円と考えましょう. 最後がショット(散弾)です.
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日本では 1kg の小袋で千円くらい,米国では 25LB(約11kg)袋で $46 くらいですから,概ね2.5倍くらいでしょうか.1-1/4oz の狩猟装弾を作るとして 1kg のショットで 28 発作れて,1発あたり35円くらいです. 合計すると1発110円くらいとなりました.クレー用装弾は値段が 1/3 くらいですので作る意味はほとんど無いですが,狩猟用装弾は185円くらいしますし,スラグなどはさらに高いと思います.もちろんお道具をそろえるのにはそこそこ(といっても例えば LEE LOAD-ALL は $50 くらい)かかりますが,ショットシェルのリロードもそこそこ良い選択だと言えると思います. ちなみにプライマーや火薬は個人の海外通販での入手は事実上無理ですが,ワッズは買えます.ただし内外価格差がそれほどないので,送料を考えると大量に購入する場合を除いて国内調達でよいと考えられます.あとは当然火薬の管理はきちんとしなければなりませんが,装弾が完成した状態での保管は800発までという規制があるものの,リロードの場合はくみ上げなければ計算に入れなくて良いという利点があります.要するに,狩猟装弾は使い残しても射撃場で消費できないものが多く,大量に残してしまうとそれはそれで問題ですが,射撃もする人はその残弾数だけ自宅保管の射撃装弾の数を減らさなければならないので,そういう意味でもリロードの利点はあると考えられます.