週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

散弾の載せ替え

猟用散弾は粒が大きかったりして,射撃場で消費できないことが多いですよね.そんなときハンドロードものだとショット(散弾)の載せ替えが簡単です.同じレシピで散弾の号数だけ変えられるからです.7半や9号に載せ替えれば,クレー相手に安全に消費できますね.

市販装弾の場合はこれが難しいです.よく装弾の分解は違法だと言っている人がいますが,実際には火薬を取り出すことが火薬の製造とみなされることがあるためにダメといっているのであって,ショットの載せ替え自体は軽微な改造の範疇であり違法ではありません.ただクリンプの口を手作業で開くと,きれいに元には戻せない(=腔圧が変わってしまう)ので,シェルを交換する必要がでてきます.このとき同種の空薬莢があれば,それにそっくり入れ替えることで載せ替えができますが,別な薬莢だと薬種,薬量,ワッズの安全な組み合わせ(ここではレシピと呼んでいます)が変わるのです.このとき適切な薬量が多くても,同じ火薬があるわけではないので追加できないし,指定薬量が少なければ載せ替え時に余らせることになり,それが火薬の製造となり違法なわけです.そもそも市販装弾の場合は薬種が分からないので,レシピも分からず薬量調整は不可能なわけですけども.

そんなわけで散弾でも狩猟用途ではハンドロードの利点はあるというお話でした.