週末猟師

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【勝手にFAQ】ワッズの選択について

今回の検索ワードはこちら.ほぼ同じなので二ついっちゃいます.

ワッズ + 選び方
リロード + ワッズの種類

これが難題なんですよね.散弾実包のリロードで唯一考えなければならない問題といって良いかもしれません. ワッズは wad(s),意味は「詰め綿」,すなわち火薬と散弾の間にいれるものです.現在のワッズは底部がガスシール,上部がショットカップ,中央部がクッションになっていて,これらをワッドコラムというのですが,それらが一体になっています.

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ガスシールはいいとして,ショットカップは散弾量で決まりますから,薬莢の中に火薬を入れて,その上にワッズを載せ,そのカップに必要な散弾量を入れたときに,適切なクリンプが出来ることが求められます.言い方を変えれば「高さが合えばいい」とも言えます.もちろんシールやらクッション,カップ形状といったワッズ自体の性能もありますが,いろんな種類が売られている米国であってもそれほど選択できるわけではありません.なので,高さが合う組み合わせを探すことが「ワッズの選び方」といっていいかも知れません. 散弾のリロード本を見ますと,この薬莢とこの散弾量で,この薬量だったら,この組み合わせ,というのが載っています.例えば一例ですが

Winchester Compression Formed Plastic Cases, Fold Crimp
1-3/8oz. Heavy Field Loads
SR4756 29.5gr
Win.209
One Win. WAA12R
1287fps
9900LUP

などと書いてあります.しかし実はそれでは合わないこともあるので,やってみなくちゃ分からない,というところがあります.なのでいろんな種類のワッズを現物合わせで確認するのがベストです. しかし国内で買えるワッズは種類が限られています.いくら輸入が簡単になったからといっても,ワッズのサンプルパックみたいのがあればいいのですが,普通は250個,あるいは500個入りの袋になっていますから,何種類も揃えるのは無駄が多すぎます. ところで国内のお店で見かけるのは主だっては

WAA12 通称・白ワッズ
WAA12R 通称・赤ワッズ

です.これらは Winchester ブランドのワッズがオリジナルなのですが,現在 Winchester ではディスコンになっていて,他のメーカーがこれらと互換性のある(といわれている)ものを作っており,レシピは共用できるとされています.実際は微妙にサイズが違ったりするようですが. うちでは昔買った Winchester 純正の在庫があるので,それが払底するまでは,このような互換ワッズは買いませんが,買ったらこれらの違いについても確認したいと思います. ちなみにショットカップが大きすぎる場合は,ファイバーカード(ボール紙のような材質で出来た円板)で上げ底をしたり,バッファ(ショットの間を埋める軽い粒状の詰め物)でかさ増しすることも出来ます.なので,散弾量に対し,カップの容積が大きい問題はなんとかなります.しかし,火薬とワッズの間には,完全に空間を埋めるような構造でないと詰め物は出来ないので,やはり高さを合わせると言うことがワッズ選択の第一条件になろうかと思います.